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キノコと荒れ地
2011年09月22日(木)
公園に、枯れたプラタナスの木が3本あり、円を描いてキノコが生えていたのだ。昨秋みつけてまいどまいど観察をしにいっておった。そしたら夏の前に、そのうちの2本が伐られてしまった。ある日、公園にひさしぶりに行ったら(というのは日本に行っていたから)ぽこんとあったものがなく、土が盛り上がっていたのだ。しかしまたその跡地にキノコが円を描いて生えておる。地下にはまだ、分解すべき木の根がはりめぐられてあると見える。どういうわけか1本は伐りたおされていないが、傍目にみたら枯死しているのは間違いがない。そしてその周囲にも円を描いてキノコが生えておる。ところが、もう1本のまだ生きているプラタナスの木の周囲にも円を描いて以下同文。残り数本の生きているプラタナスの木には、円を描いて以下同文のキノコはない。これはどういうことなのか考えているところだ。このプラタナスの林は、荒れ地を渡った向こう側にあり、荒れ地が厳しく乾いて陽に焼きつけられているときも、そこに行けば芝生があって木陰がある。むかしはらくらくと荒れ地からそこへ歩いていった、そして帰ったものだが、このごろはそれができなくなっている。それで車で、芝生の際まで乗り付けて、芝生をぐるりと歩いてまわる。芝生の周囲は、荒れ地からつづく植物群で、一画にはトヨンの繁みがあり、あとはヤブテンテンや各種のセージやキュウリ草や遠見草などが生えている。ときどき地元のマツがおおきく繁る。外来の植物はなるたけ排除されようとしている。そしてその植物群のなかにウサギだの地リスだのが住んでおり、警戒担当のリスにみつかると、どこをどうのんきに歩いておっても、かんかんかんかんと甲高い、鳥のように金属的な声で、行く先行く先監視されつづける。いちどゴミ箱のなかに落っこちたリスを助けてやったことがあったのだが、恩返しは一切しない方針らしい。そしてニコはその植物群の中から出てきて芝生のへりで時間をつぶしているウサギたちを追いかけるのが大好きだ。一度、死にかけのウサギを追い詰めたことがあって寸止めした。追いついていればどうなったか。タケが、一夜干しのウサギの死骸をばりばりと頭から食べてしまったのは、その荒れ地の向こう側、あたしたちから見ると荒れ地の入り口のほうである。そっちは春には見事に花が咲く。
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