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植物園とマツバラン(仮)とヤドリギ
2013年12月14日(土)
まだ日がやや射している1時に目が覚めた(3時間ばかり眠れた)ので、かばっと起き上がり、植物園に行った。こんどは時間に余裕があったが、ひとりなので道がわからず、見損なった温室もあった。ともかくベゴニアとシダと南米と蘭と竹と奇想天外と食虫植物は見られたからヨシとしよう。名札をいちいち読みながらゆっくり見た。三度目の奇想天外、ウェルウィッチア、よくよく数えると7つもあった。Pleaというのが気になって(一度も育てたことがないのであった)調べてみたらイラクサ科ミズ属という。不思議な名前だ。うちのもこんなになったらいいなあというようなビカクシダがあった。うちのほうのがすごいといえるゴクラクチョウカがあり、サボテンやアガベがあった。ランのところで、ヤドリギに似たふしぎなものがあった。着生植物で茎がヤドリギみたいで、ヤドリギみたいな丸い黄色い粒もついていた。隣には同じく着生植物でミルクブッシュにそっくりなものがあった。つまりそれらは木の上にくっついていたのだ。ミルクブッシュはトウダイグサ科で、木の上にくっつかない。ヤドリギか?? と思ったが確証が無い。帰ってきて「米村花き」のサイトで(ここはものすごく愛用している)しらべたが、わからない。で、あちこち探し回ってるうちに「マツバラン」じゃないかという気がしてきた。あの古典園芸植物のマツバランである。ラテン名、へーこんな名前なんだと思いつつ読んだのに、忘れてしまった。ううう、もういちど行かなければいけないかも。 ヤドリギはほんとにおもしろい。ポーランドではクリスマスにこれを戸の上にかけてその下をくぐる風習がある。だからクリスマスのときはあちこちで売っていた。ここでもあちこちで売ってるのを見る。地下鉄の通路のさみしげな花屋にもおいてあった。植物園付属の賑やかな園芸店+雑貨屋にもおいてあった。同じ風習があるのか、ポーランド人がもちこんだ風習か(こないだIさんがたとえばにんにくを食べるのは東欧から持ち込まれた食習慣ですといっていた。昔はドイツではにんにくは食べなかったそうだ。発酵乳文化もそうかもといっていた)。ヤドリギはこないだボンにいったときの車窓からの風景でもいちばん目についたものだ。林があれば、かならずなかの数本は、ヤドリギで重たげなほど、全体がまっくろになってるほど、ヤドリギにたかられていた。たかられてない木もあった。鳥の巣よりはもっとまんまるい。そして枝の上だろうが中だろうが節操なくついている。木はあれで死ぬのか、共存か。日本では見たことがなかった。賢治の「水仙月の四月」で読んだきりだ。熊本の照葉樹なんかは、たかられていてもわかんないだろう。
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