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下の世話おそるるに足らず
2012年07月02日(月)
父の最後の2日間くらい、立ち上がるのもつらそうになっていて、かかえてトイレにつれていったり、下痢したというからおむつパンツをやぶいて、おしりをきれいにしたりした。母のも、入院したばかりのとき何回かやった。おまるもきれいにした。最後にそういうことをさせてもらって、ほんとによかったと思う。あれを経験して、「たどりついた」「のりこえた」気がした。たかがうんこやおしっこで、不思議なことである。しかしやっぱり、楽しい、すごくやりたいことじゃけっしてない。だから、そんなに何回もしないですんだのも、ありがたいことだった。そしてタケについても、同じことだ。いや、タケは、とにかく今までの14年間、まいにちタケのうんこと向かい合ってきておる。某所で連載中の「犬心」(いぬごころ、と読んでください。音で読むと、よその小説と同じになってしまう)なんて、うんこの話題だらけで、犬のことかいてるのかうんこのことかいてるのかわかんなくなっておる。きのうのブログを読んだ友人たちから、安楽死させないよねえ? というメールがきておるが、し・ま・せ・ん。タケ本人に苦しみがないかぎり、下の世話おそるるに足らずである。
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