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朝と父
2012年02月17日(金)
ゆうべは夜、もう話すのが無理なくらい弱っていたので(父・談)、朝(日本時間)ヘルパーさんの来る前に電話をすると、なかなか出ないので、すわ、と覚悟したが、数分後に向こうからかかってきた。「膝が、膝が、」とかすれ声で訴えた。聴き取ると「膝がだめになったみたいだなあ」と。「ベッドからトイレへ、ベッドからテーブルへ、と動くのがすごくつらい」と。「あの丸い手すりにつかまるのが容易じゃないんだ。動けなくなっちゃうみたいだなあ」と。でもそうかといって動かないとますます筋肉が弱っちゃうよね、というと、「もうそういう時期は過ぎちゃってるんじゃないの」と。「今から筋肉きたえたってだめなんじゃないの」と。まーそうかもね、とあいづちをうつしかないのである。「寝てりゃいいんだけど、そういうわけにもいかないし」というのだが、やはりそこに、どうしても筋肉を保たねばならぬ、だから痛くてもかったるくても動くという、ヘルパーのS村さんもあたしも見抜いている事実と根性を父が持ち合わせてないのも知っているから、むなしさが残る。「ま、心配しないでっていっても無理か、心配だけしててよ、あとどうしょうもないもん」というから、そうだね、とここでまたあいづちだけうつのであった。
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