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父の感想とタケの骨
2011年12月01日(木)
柔道のUがセクハラというニュース、父が「ああいうのはいやだね、聞きたくないね」といっていた。「柔道はね(父は柔道二段)からだとからだとくっつけてやるだろ、だからしかたないんだよ、ついおかしな気持ちになっちゃうよ」と。「痴漢だって、最近はすぐ痴漢だーっていわれちゃうだろ」と。だっておとうさん、あたしも昔さんざん痴漢されたけど、あれはすごくいやなものなのよ、というと、「そうかー、じゃ痴漢とはちがうのかも」とすぐに意見をひっこめた(すなおなんである、あたしに似て)。父が憤慨しているのは、セクハラの問題じゃなく、いちどもてはやしたものを叩いてひきずりおろそうとするニュースの口調のようだ。斎藤という野球選手がデビューしたときにも、「こういう子にはほんとうにうまくいってほしい。こんなにさわがれて、だめだったなんて聞きたくないもん」といっていた。動物番組を見ながら「この頃は小さいものがほんとにかわいい、小さいものが死んだりするのは見たくない」といっていたが、あれとつながっている気持ちかも。 きのう大きな牛肉のかたまりを料理したら、中心に髄の入った大骨があり、またあぶらみやらスジやらがたくさん出たので、ゆでて、タケたちに。あたしが外から帰ると、タケがめずらしくはっきりした顔で、おかあさんおかあさん、みてみてといわんばかりに、みがいたみたいに白くなった骨(タケがかじってなめてみがいたわけだが)くわえて、見せに来た。ゆでて、肉も髄もついたやつをもらったときは大喜びで、その場でちょっとかじっていたが、そのあとがぶりとくわえていっさんに家の裏手に走り去っていき、しばらくして戻ってきたときはもう真っ白にみがきたててあったそうだ。骨は一個なのでとうぜんタケがもらったが(犬には民主主義は通用しない)タケが目を離すと、ニコがそれをくわえている。グライアイが一つの目をいったりきたりさせている感じ。
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