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伊藤製作所「豆畑支所」
   
 

30・31・32

2014年06月18日(水)

きょうは何をしていたかというと、くるったようにBeethovenのソナタの30と31と32を聴きっぱなしであった。iTunesに入ってるのは、KempffとGouldと内田光子だ。どこかにBrendelのもあるはずだがみつからない。むかつく。31の3楽章だけ3人分並べて聴いたり、32の2楽章だけ3人分並べて聴いたりと邪道な聴き方をしておる。実は叫び出したいくらい追いつめられている。今晩はカレー。こないだどこかで、カレーはへたに手を加えず、説明どおりに作った方がおいしいとかいてあったので、小学生がキャンプで作るようなカレーだ。もちろんズンバは行った。追いつめられても行かないとかえって自分を追いつめてしまうというのを昨日知った。去年の11月に買ったラップトップが壊れたので修理に出した。Sさんから本を送ってもらうついでに頼んで入れてもらった『とめはねっ』の12が来た。『とめはねっ』電子書籍で買えればいいのに買えない。

アルコールパッチテスト

2014年06月17日(火)

きのうアルコールパッチテストをやってみたら結果がおもしろいように出た。バンドエイドにアルコールを染ませて(ヴォトカを使った)腕の内側に貼り、7分後に経過を見る(1)さらに10分後にも見る(2)。あたしとトメは(1)(2)ともに変化なく、Sは(1)はなかったが(2)が赤くなっていた。もともとそうだろうと予想していたので、つれあいに報告しても、「だから?」みたいな反応であった。Sは酒を飲むとすぐ赤くなり、酔うんだそうだ。トメにはまだ飲酒の習慣はぜんぜんない。うわばみカノコのテストもしてみたい。

コリント前書3.22

2014年06月16日(月)

或(あるひ)はパウロ、或はアポロ、或はケパ、或は世界、あるひは生、あるひは死、あるひは現在のもの、或は未来のもの、皆なんぢらの有(もの)なり。汝等(なんぢら)はキリストの有(もの)、キリストは神のものなり。(文語訳)
パウロもアポロもケファも、世界も生も死も、今起こっていることも将来起こることも。一切はあなたがたのもの、あなたがたはキリストのもの、キリストは神のものなのです。(新共同訳)
[すなわち]パウロであれ、アポロであれ、ケファであれ、世界であれ、生命(いのち)であれ、死であれ、現在のものであれ、来たるべきものであれ、すべてはあなたがたのものなのだ。しかしあなたがたはキリストのものであり、キリストは神のものなのである。(岩波の翻訳委員会訳)
パウロも、アポロも、ケパも、世界も、生も、死も、現在のものも、将来のものも、ことごとく、あなたがたのものである。そして、あなたがたはキリストのもの、キリストは神のものである。(口語訳)
Whether Paul, or Apollos, or Cephas, or the world, or life, or death, or things present, or things to come; all are yours; And ye are Christ's; and Christ is God's.(King James Version)
或ハ「パワェル」、或ハ「アポロス」、或ハ「キファ」、或ハ世界、或ハ生命、或ハ死、或ハ現在、或ハ未来、皆爾等ニ属ス。爾等ハ「ハリストス」ニ属シ、「ハリストス」ハ神ニ属ス。(正教会訳 カギカッコは元々傍線)
whether Paul or Apollo or Cephas or the world or life or death or the present or the future---all are yours, and you are Christ's, and Christ is Gods.(English Standard Version)
或ハ「パウロ」或ハ「アポロ」或ハ「ケパ」或ハ世界あるひハ生あるひハ死あるひは今のもの或ハ後のもの是みな爾曹(なんぢら)の属(もの)なり。爾曹(なんぢら)ハ「キリスト」の属(もの)「キリスト」ハ神の属(もの)なり。(明治元訳「新約全書」カギカッコは元々傍線)

【お知らせ】中原中也詩英訳パネルディスカッション

2014年06月16日(月)



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タケとアトスとルイと老人

2014年06月16日(月)

Lの卒業パーティー。Lはトメの子ども期の親友で、思春期以降は離れてしまったが、Lの母のBとあたしはそのあともずっと仲良しだ。Lはいつもうちにいて、うちでごはんを食べ、日本語で歌もうたい、あたしもLには気楽な気持ちで話しかけ、冗談をいい、日本食を作って食べさせたものだ。Lはなんでもよく食べた。縁はまだある。Lの家族はタケの甥犬を飼っている。7歳になる。それがなんとまあ、タケそっくり。色も感じも。顔のあたりはタケの弟そっくり。体つきはタケそっくり。でも歩き方は弟そっくり。弟の妻犬は、小柄で険のある顔の犬だった。弟は熊みたいにたくましくてマッチョで、でも顔はどこか抜けてて愛嬌があった。タケは、ただただ美形だった(いや、親バカじゃなく)。その三匹のあれこれが微妙に組み合わさった姿をしていた。タケそっくり、と思ったら胸がつまった。アトス(弟)そっくりと思ったら、また胸がつまった。タケの最後の日々の老いた姿が目に焼き付いて離れない。タケの死んだ姿も。
Lの家に入りかけたとき、つれあいが段々につまずいて派手に転んだ。そしてその後、ずっとしょんぼりしていた。パーティーの中にいても、なにしろ見ただけで最高齢だし、杖ついてよろよろしてるし、耳が遠いから会話に加われないし、気持ち的にも、知らない人との表面的な会話には加われないし、加わりたくもないという風情で、一人でぽつねんとしているのだった。Sに先に連れて帰らせたが、やっぱり気になってあたしも早めに帰ってきた。でも仕事はする。というか仕事しかしない。仕事をするしか自分の身の置き所がないようだ。仕事と自分以外には、トメもあたしも、視界に入ってない(入れてるつもりだが入ってない)。
そういえば、ここ数週間、ルイが老いたなあと何度も思っている。もう13歳、小型犬とはいえ、押しも押されもせぬ老犬だ。午前中はただ寝ている。ただ立ってるだけでも、バランスをくずしてよろりと倒れる。すわればいいものを、へたりと寝転ぶ。食事を食い散らかす。今朝は、寝て食べていた(タケの末期もそうだった)。でもまだまだ食欲はある。散歩はたのしいが、上り坂はときどきだっこしてやる。朝の散歩は、寝てるのを起こすのが気の毒で、そっとニコだけ連れ出す。父が死んでからもう2年だ。11歳でこっちに連れてきた。この2年間、ルイの生活は安楽だ。食べ物は健康的でおいしく、散歩は野性的でどこまでもほっつき歩ける。最初のうちこそすきをみて外にさまよい出て保護されたりしたが、この頃はドアがあいていてもどこにもいかない。あたしを、そして代理のトメも、頼む人と信じて、みつめている。

生ニシンとヒューガルデン

2014年06月13日(金)

そういえば数年前の今頃ロッテルダムの詩祭に招待されて、一人で歩きまわったが(朗読もした)、あのとき路上で食べた生ニシンはウマかった。同じニシンでも、うちのつれあい(東欧系ユダヤ人)のソウルフードのニシンの酢漬けは、古漬けみたいにべっとり漬け込んであるのだが、そんな味じゃなかった。薄っすら塩が効いてて、おさしみそのままだった。あたしは青魚は嫌いなのだが、あれはウマかった。ニシンの酢漬けなんて食べようとも思ったことがないのだが、あれはウマかった。おさしみなのに、しょうゆがなくても、ほんとにウマかった。そういえば、詩祭の会場にHoegaardenが常備してあって、それもウマかった。そればかり飲んでいた。ロッテルダムの詩祭で供される食べ物は総じてとってもまずかったが、生ニシンとHoegaardenは忘れがたいから、食べ物のウマい詩祭だったともいえる(Hoegaardenはベルギー産だけど)。生のニシンはカリフォルニアでは手に入らないが、Hoegaardenは簡単に手に入る。そういえば、生ニシン食べながら、町がハロウィーンみたいなカボチャ色に染め上げられているのに気づいた。なんだと思ったら、ワールドカップだった。4年前だったのだ。

木霊草霊

2014年06月12日(木)

大切なことを忘れてました…新刊です。『木霊草霊』こだまくさだま。間違ってもくそだまと言わないように(H田は間違いそうになったそうだ)。岩波書店。装幀は菊地信義さんの黄色いオキザリス。これで『とげ抜き』以来の生と死シリーズがやっと一息ついた。『犬心』があたしの動物相なら『木霊草霊』はあたしの植物相。Y折先生は『花心』と呼んでくださった(『読み解き般若心経』の文庫版解説参照)あまりにいい得て妙なので好きな箇所だ。

沁みた

2014年06月11日(水)

きょうはKのズンバにいかなかった。まあそれは毎回いってるわけではない。でもMのズンバにもいかなかった。これは欠かしたことがない。そしてPのズンバにもいかなかった。これも行けるときはいつも行ってるやつだ。ずっと仕事していた。こういう日もある。日はまた昇る。夕方、犬たちを散歩に連れ出したとき、スーパーに寄って、Monsterを買い込んできた。夕食の蟹玉は、卵を7つ使って、ミディアムレアで、見事な出来だった。メールやりとりしていたHさんからの励ましが、身に沁みた。すごく沁みた。天目山だったか、なんだったか、どこかの山だ。そんな感じだ。

石牟礼大学第一回 熊本文学隊

2014年06月10日(火)

そういうわけで熊本文学隊、「石牟礼大学」はじめました。くわしくは熊本文学隊のfbに。
って今行ってみたけど、ここに書いてある以上の情報はないようです。とにかく来ていただければわかります。灼熱の熊本に来て「熊本の呪われた夏」(by石牟礼道子)を味わうのも、石牟礼文学理解のための一歩でしょう。しかしながら、CAMKのロフトは、構造上、定員(100人)しか入れません。受付できない方も多いかもしれません。そのときはごめんなさい。

【お知らせ】いま石牟礼道子を読む

2014年06月10日(火)





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