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伊藤製作所「豆畑支所」
   
 

かもさんおとおり

2014年06月30日(月)

カノコの子のUが(世間的にはまごという)手足口病でがっこうに行かれないというので、お見舞い送ったのだ。このごろ何の動物が好き? と母親にきくと、だんぜん鴨だ、というので、鴨の成鳥のぬいぐるみと子鴨のぬいぐるみと『かもさんおとおり』の英語版。そしたらパパ・ダックとベイビー・ダックと解釈したそうで、たしかに首の緑の雄鴨だったのである。それでこんどは成鳥の雌鴨を送ったが、よくよく見ると、雌は雄より1.5倍くらい大きいぬいぐるみだったようだ。バランスとれないじゃんと気を遣っておる…。
『かもさんおとおり』は、あたしは翻訳がいやなのだ。W先生の翻訳がいやなのではなく、その翻訳が持っている時代が。時代に抗えなかった翻訳が。その翻訳では妻鴨の夫にたいする口調に敬語がつかってある。夫鴨は「子どもたちのことは頼んだよ」とか、なんか異様にえらそうにふんぞり返っている。よそから帰ってきたら妻はそそくさと着替えを手伝い、「おい、めし」とか「おふろになさいますか」とかいいそうな鴨の夫婦だ。Nさんと子育てしていたときは、ここを勝手に変えて読んでいた。あたしたちの絵本では、「じゃあおかあさん、おねがいね」と夫鴨が言い、「あたしにまかせてよ」と妻鴨が請け合った。この翻訳このままじゃぜったいだめだ、夫婦の関係性をこんなかたちで幼児に教えこんじゃだめだ、子どもに害になるだけだと思いつづけて数十年、F書店の人になんども改訳をもちかけてみるが、まだOKされない。やるならあたしがやりたい。で、英訳というかオリジナルのほうは、妻の鴨がとてもbossy(えばっている)で、つねにリードしてる感じ、とカノコがいっていた。しかしそんな関係の鴨夫婦で妻のほうが1.5倍大きかったら、手がつけられなくなるではないか。

ドゥマゴ文学サロンについて

2014年06月27日(金)

前項あんまりそっけないので書き足す。なんだか今ものすごく追いつめられていて、ブログ書く余裕がぜんぜんないのであった。いくら親しくても礼儀というものがあろうと、自分で見て可笑しくなってしまった。で、枝元さんとは何をやるかぜんぜん決まってない。最初はマーマイトのこと話したかったけど、枝元新刊の『禁断のレシピ』がおもしろそうなので、それについて話したくなるかも。

7月25日ドゥマゴサロン文学カフェ

2014年06月27日(金)

枝元さんと。


http://www.bunkamura.co.jp/bungaku/topics/2014/05/11.html

ルイの老い

2014年06月21日(土)

きのうチキンを料理して落っことし、チキン汁と多少の身があたしの足にひっかかり、はいていたサンダルにこびりついた。ごはん中にルイが足元に来て、しきりになめるから、くすぐったいくすぐったいと笑っていたら、歯をたててかじりはじめたので、痛くて飛び上がった。あとで見たら血が出ていた。かまれたことならあるが(タケにまちがってかまれてすごく反省された)食われるとは、はじめての経験だ。ここまでボケたかと家族みんなで呆れたのである。夕方の散歩は荒れ地じゃなくてちょっとそこまでだったが、歩きながら何度もへたって寝ころんでいた。べつにどこか痛い苦しいというのではなく、疲れはてたというのでもなく、たんに「限界です」みたいな感じ。こっちを見上げて立っているだけで、バランスが崩れてへたることもたびたび、いや、ちょっと前からそれはあったが、このごろ頻繁になってきて、立ってるかなーと思うとすぐへたる。つれあいに言ったら、自分もまったく同じ状態だ、ということだ。
きのうも今日も、長いさんぽにはニコだけ連れ出して、ルイは家で寝ていたのである。「不思議だなー、いくらでも寝られる、こうして寝てるうちにいつか目が覚めなくなっちゃうのかなあ」と父が言ってたが、ルイもまったくそういう感じで、寝ている、1日じゅう。

ルイの老衰とノミ

2014年06月20日(金)

ルイの老衰ぶりがただごとじゃなく、歩き方もすわり方も寝方も食べ方も、魂を半分あっちにもってかれたような感じである。今も机の下で、ぐったりと横になって寝くたれていて、起きない。生きてるのかと凝視してみると少しだけおなかが上下してるし、体も温かい。
ここのところの乾燥で、いや夏だからいつものことか、ノミがひどい。ルイがしっぽの付け根をカミカミしすぎて生臭い(ああ、タケもときどきこうなった)。あたしも、おしり(ルイが寝ている上にすわっているから←ルイがあたしの仕事椅子に座るのが好きで、それを潰さないように座って仕事しているから)腕(明け方にルイが吠えるので、ベッドにひきずりこんで腕枕で寝かせるとまた少し寝てくれるから)足の下のほう(下からノミが飛びついてくるから)おなか(ベッドに忍び込んでいるから)…そうだ、夏はいつもこうだ。体じゅうかきっこわしだらけになって、日本に行って直って帰ってくるが、またやられる。液体のさし薬は(フロントラインとかそういうの)月にいっぺんしかやってはいけないと書いてあって、万事休す。しかたがないから、ルイの全身をさぐってノミをつまんで溺死させている。毎日荒れ地や草地に散歩に行くから、どれだけ家の中で対策をととのえても、また、たかる。で、ニコよりはルイの方が、ルイよりはあたしの方が、アレルギー反応が強いので、今こうして、全身をかきむしっているわけだ。これで全身に毛が生えていれば、ルイやタケみたいにかきっこわしたあとが生ぐさーーーくなっているはず。

ヤジの件

2014年06月20日(金)

あやまってもらいましょう。

桜桃忌つづき

2014年06月19日(木)

年を取るっていやなことじゃないなあとときどき思うが、鴎外のよさをわかるようになったというのもその一つ。高校生の頃なんて、もっとぴちぴちしてたし、体重も少なかったけど、太宰読むのでいっぱいいっぱいだった。H田が、桜桃忌を季語にしてすんばらしい俳句を作ったが、本人の許可がないからのせられない。

Keenlyside祭りはひと休み

2014年06月19日(木)

しめきりにせっぱ詰まるとCDや本をやたらに買う。で、こないだJにすすめられたブリテンのBilly Budd、3日前に注文したのがやっと届いたというのに、今、あたしの心は31と32でいっぱいで、ついに見つからなくて二度目買いしたBrendelのCDが届くのを待っている。iTunesで買えばすぐ聞けたのに、注文してから気がついた。Guldaのがほしいけどまとめ買いしないと買えない上にちょー高い。そのうち。このしめきり中に買っちまえと思わないことを祈る。今は31と32しか聴く気になれないのだ。30はまあ聴いてもいい。でも31とかだけ買うのもいやでどうせなら、30・31・32と揃えたい。とダダをこねているのもせっぱ詰まっているから。Billy Buddの主役はもちろんKeenlysideだ。ブリテンてば、グレートブリテンのブリテンと同じだとずっと思っていて、なんと大仰な名前の人だろうと思っていたが、スペルがちがうと、買うとき気がついた。紛らわしい。せっぱ詰まっているから何にでも腹が立つ。

桜桃忌

2014年06月19日(木)

桜桃忌。高校生のとき、桜桃忌に行った。人が多くて、やってることが見えなくて、近くのお墓にのぼって見ていたが、あとでそれが鴎外のだと気づいた。申し訳なかった。今こうして鴎外にハマっているのは、その祟りかも。

文学隊から

2014年06月18日(水)

7月20日「いま石牟礼道子を読む」石牟礼大学第1回
予約いっぱいになりました。ありがとうございました。

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