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波の枕霧の毛布
2009年03月12日(木)
写真は朝日を浴びる大阪港です。
豊肥線というとなぜか笑う伊藤比呂美さんです。たぶん頭の中に別の字が浮かんでいるのでしょう。熊本からの帰りは別府から船に乗って大阪に出るというと「ホウヒ線で行くの?」と聞かれたのですけど、そのときはとくに自分の考えに疑問もなく「福岡に出てから別府に行くの」と答えました。
まさかね。福岡にも「別府」があるとは思わなかったのです。「別府(福岡)」と書いてあっても、まったく無視していました。今日、改めて調べてみたら兵庫にも「別府」がありました。福岡は「べふ」ですが、兵庫のほうはなんと読むのか解りません。
いろんな人に聞いてみると、瀬戸内海を行く船便は今もで便利に利用されているそうです。フェリーで車も積めるので、修学旅行とか長距離トラックの運転手さんが利用するそうです。経済対策で休日の高速道路が一律に1000円乗り放題になると、こういうフェリーが打撃を受けるのではないかという新聞記事を見つけました。
熊本駅は市街地より少しはずれたところにあって、灰色の四角い駅舎。なかなかいい感じでした。乗ったのはリレー特急「つばめ」。これが、濃いチャコールグレーの車体なのです。昔の機関車をイメージしたのかもしれませんが、私の目には「なんだかダースベーダーみたいな電車だなあ」と見えました。
福岡へ向かう途中で田原坂公園というところがあって、桜の名所だそうです。そう、あの越すに越されぬ田原坂で有名な西南戦争の激戦地です。なせか、田原坂の桜を見てみないなあと思いました。話があとさきになりますが、大阪についてから今度は津山城の桜のポスターを見て、これも行ってみたいなあと思っていました。津山は、あの惨殺事件があった場所です。「血と桜」ってどうも、自分でもなんだか解らないのですけど、妙に気になる。どうしたわけでしょう。雨模様の中を福岡まで、ところどころに黄色い菜の花の群れが花をつけていました。
福岡の200円では別府(大分)まで行けないと気づいたのは前述のとおり。大急ぎでJRの駅に駆け戻って飛び乗ったのはソニック特急。車両の色やデザインをまったく覚えていないのはあせっていたからです。でも座席はなんとなく革かなと思えるふかふかのシートでした。ここのところ、飛行機と新幹線で駆けづりまわっていたので、特急の車両がこんなに贅沢になっているとは知りませんでした。
小倉で車両は向きを変えて走るので、みんなで、座席の位置を直しました。それからうとうとして、目が覚めると
「Next station is USA」
の文字が表示板に流れて行くではありませんか。なになに、USA(アメリカ合衆国)だって!夢の中でカリフォルニアと熊本の往復している伊藤さんのことを考えていたので、一瞬「ややや!」でした。もちろん太平洋を渡ったのではなくて「USA(うさ)」でした。で、ソニック特急が別府に到着して、大阪行きのフェリーが出るまでには20分しか時間がありません。別府到着直前には「もし船に間に合わなかったら、今晩は別府温泉に泊まっちゃおうかな」と下心も。 が、ちゃんとタクシーの運転手さんが港まで急行してくれました。
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