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中沢けいコラム「豆の葉」
   
 

一ヶ月検診

2009年02月10日(火)

 病院に行ってきました。1ヶ月検診です。まだ少し早いのですけど、来週の火曜日は予定が入っているので、一週間早めに検診を受けてきました。

 外来は大混雑。94歳のお爺さんに87歳のお婆さんがつきそっているなんていう人もいました。94歳のお爺さんは心筋梗塞も脳梗塞もやったことがあると言っていました。、外来から入るのは初めてだったので、少々、うろうろ、血液検査のための採血をして、それから心電図を安静の時と運動後の時をはかり、あと尿検査もありました。で、それから待つこと3時間。診察室では午後の診療が始まっていたので、もしかすると忘れられたのかなと、やや不安。でもちゃんと見てもらいました。

 外来の先生は開口一番「やあ、たいへんな目にあいましたねえ」でした。一個だと思っていたステントが二個入っていることを教えてもらいました。で問題は高脂血と糖尿病。その二つだけというのもへんですが、それ以外にはこれと行って悪い数字は見当たらないということでした。二つでも充分ですが。

 御茶ノ水をふらふら歩いて、ランチョンでハヤシライスの昼食。

 退院した日も同じ道を子どもたちとぶらぶら歩いて、ランチョンでごはんを食べました。

 手術で使ったお薬のおかげかもしれませんが。集中治療室で脳内御茶ノ水散歩を試みていたのです。明大の前の坂を下って駿河台下の「ささま」で最中を買おうかとか、すずらん通りに入って「スヰートポーツ」で餃子を食べるのもいいな、それとも「揚子江飯店」のチャーハンかな、あ、そうだ「さぼうる」でコーヒーを飲まなくっちゃとか。あとロシア料理の「バラライカ」もあるし、ロシア料理といえば白系ロシア人のお婆さんと日本人のお婿さんが年中けんかをしているロシア料理の店の名前はなんだっけ?とか。そうそう「茶論」という喫茶店もあって映画研究会の溜まり場になっていました。駿河台ホテルの「ふらんす」は学部のクラスの溜まり場でしたけど、駿河台ホテルごとなくなってしまいました。今は明治大学の新しい校舎が建っています。

 ランチョンのメンチカツの端っこを食べたいなあと思ったのもそのときでした。そうだ、今年の冬は生牡蠣をまだ食べてないぞとも思いました。ランチョンのわきの道に入っておそばの「満留賀」それから焼き鳥の「ホワイトハウス」もあったし、あと山の上ホテルを忘れちゃいけない。山の上ホテルが出てくるなら「いもや」の天丼もありました。とこんなあんばいで、御茶ノ水と神保町を散歩していました。だってもう30年もこのあたりをうろうろしているのですから。

 子どもたちは病院の車寄せからタクシーを拾って私を家に連れ帰ろうと考えていたのですが「お天気が良かったら御茶ノ水を散歩してランチョンで生牡蠣を食べたい」と言って、そういうふうにしました。

 で、今日、ランチョンにお昼を食べるために入ったらメニューの生牡蠣に「今年は終わりました。秋までお待ち下さい」の文字が書かれていました。

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