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月は輝く
2007年09月22日(土)
鈴木隆之氏のところに、大原の家の打ち合わせに行きました。で細かい文字を見るとき 「へへへ、昨日、眼鏡を作ったの」 と言うと、鈴木さん、うれしそうに 「やっぱりそうなったか!」 そうおっしゃっていました。こういううれしい感じって、好きです。なんだかねえ。どういったらいいんだろう? よくわかりませんが「へへへ」です。 確かにやっぱりそうなったのですが、でも老眼(遠視)ではなくて近眼だったことは以前にここに書きました。で、眼鏡は二つつくりました。遠くを見る用と、近くを見る用です。で、パソコンはどっちで見たらいいんだろう? と思っていたら眼鏡屋さんが言うには、今のところ、パソコンは眼鏡を使わなくてもいいそうです。まあ、パソコンの場合は、文字を大きくすることもできますし。でも、ちょっと複雑な気分。パソコンの画面との距離だけ、焦点があっているなんて、いったいぜんたい、まったく、もう、です。
さらに疑問は大学の教室ではどっちを使ったらいいのでしょうか?ゼミ室の隣に座っている学生は、遠く用ではなんだか歪んでみえるし、後ろの席に座っている学生の顔は近く用ではぼやけてしまうし。 「なんで遠近両用で作らなかったんですか?」 さっそく、ゼミ生に言われました。だって眼鏡は生まれて初めてで、遠近両用を使いこなせるかどうか不安だったからとかなんとかぶつぶつ言うと 「先生、眼鏡かけてませんでしたっけ? 僕、先生の眼鏡みた記憶があります。眼鏡をさげてじろりとにらまれました」 と言うのです。 「かけていたとしたら、サングラスだけど?」 「ええ、先生がサングラスかけるのですか?」 って、いったい何を見ていたんだという珍問答もありました。眼鏡をかけたりはずしたりしながら、教室に座っていると先生になった気がしました。 「前から先生でしょう」 それはそうなんだけど。結局、教室ではどうしていいのか結論はでませんでした。
ともあれ、何年かぶりでお月様がひとつになりました。月は輝くです。遠く用で月をみると実に涼しく輝いていました。
網膜に問題があると、今回、眼科で診察してもらってわかったのですが、これは眼鏡では調整できないそうです。思い出してみると10年以上前に、夕暮れ時に車を運転していると、猛烈な眠気に襲われることがありました。しかたなく、路傍のラーメン屋さんやうどん屋さんの駐車場に車を入れて仮眠したことも一度や二度ではありません。とくに埼玉にチェーン店の多い山田うどんさんにはしばしばお世話になりました。山田うどんさん、どうもありがとう。で、たぶんその頃、網膜で何かが起きていたらしいのです。お月様のその頃から、輪郭がぼやけていました。でも、視力に問題を感じてなかったのは、網膜がしっかりしている右の目で、文字を眺めていたからです。が、その右目もとうとう近視に、漢和辞典の画数の多い字が見えなくなったのは、3、4年前、今年に入って広辞苑が見えないというので、あせりだしたのでした。
10数年前に網膜で何が起きたのかは謎です。
大原の家の打ち合わせで、施工をしていただく森社長から梨をいただきました。で、梨を持って深川図書館の前の「ババグーリ」ヘ。ヨーガン・レール本社の一階です。秋冬物のスカートや上着を見ているうちに、梨が重くなり、お店の隅に置かしてもらいました。そうこうするうちに店員さんが 「去年も梨を持ってお見えになりませんでしたか」 と質問するのです。私も質問される少し前にそのことを思い出していました。 「なんかデジャ・ビューがあるなと」 そうなんです。去年も大原の家の打ち合わせで森社長から梨をいただいたあと、「ババグーリ」によってスカートを買ったのでした。タイシルクの撒きスカートです。とすると一年も前のことになります。店員さんもよく覚えていたものだとびっくりしました。
スカートを一枚買いました。スカートを選ぶときに眼鏡を出したかというと、眼鏡のことはすっかり忘れてました。
眼鏡に関しての息子の感想 「こわいなあ」それだけ。 眼鏡に関しての娘の感想 「眼鏡の時はアイメイクはやめたほうがいいよ。目の周りだけ飛び出す絵本になっちゃうから」ああ、そうですかって、飛び出す絵本ねえ……
お月様は笑っています。
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