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中沢けいコラム「豆の葉」
   
 

椿事

2007年06月01日(金)

「鍵が開かない!」
いえ、私の家ではなくて、ご近所なのですが、郵便受けで郵便物をとって、家に戻ると鍵が開かなくなっていたそうです。私はちょうど買い物から帰ってきたところで、どれどれとばかりに鍵穴に鍵を入れてみました。通常はすっぽりと入る鍵が3分の2程度しか入りません。鍵穴になかか詰まっているみたいです。

 いたづらをされたのか、それとも中に人が入っているのか、突然のことに、いろいろ想像をめぐらしてしまいました。どうしたらいいんだろう?です。ふだんならすぐマンションの管理人さんを呼びに走るところですが、あいくに管理人さんも不在。しかたがないので管理会社に電話をしてみました。すると鍵屋さんを紹介してくれたのですが、鍵屋さんが到着するまでには1時間以上かかるという話でした。

 鍵をあけてもらうための救急の鍵屋さんがいるなんてことを始めて知りました。鍵が開かなくなったのは夕方でまだ明るい時間でしたが、これが夜中だったら、と創造すると、「ああ」と思わず絶望的に気分になってしまいました。我が家などは親子でそろいもそろって深夜帰宅なんてこともありますから、三人分の居場所を確保するだけでもひと騒動になるに違いありません。あるいは悪い想像をして気が動転してしまうかもしれません。

 一時間ほどして鍵屋さんが到着。なにやらライト尽きの虫眼鏡のようなもので鍵穴を覗きこみ、それから細い針金で作業をすると、鍵はすっと刺さって、すぐに開きました。鍵穴の中で、小さな針が絡まっていたそうです。鍵穴の中の針そのものに傷がついて絡まる場合もあれば、誇りなどのごみが入って絡まる場合もあるそうです。鍵屋さんの話では電気製品と同じで、鍵にもあたりはずれがあって、故障しやすい製品が多くの製品の中に混じっている場合もあるとのことでした。

 それにしてもなあ。鍵が突然にあかなくなるのはなかなかの恐怖です。

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