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中沢けいコラム「豆の葉」
   
 

台湾リスとかみつき亀

2006年09月19日(火)

 誰のお葬式の時だったか思い出せないのですが、鎌倉の東慶寺でお葬式があった時、参列者の間を台湾りすが平気で走り回っていたことがありました。高徳院の前にある華正楼の3階の座敷で食事をしていたときも窓辺を台湾リスが駆け抜けたので、目を丸くしました。いずれも数年前のことです。

 この夏、上郷の「森の家」のテラスで缶コーヒーを飲んでいたら、なんと台湾リスが手を出しているのです。距離は1メートルありませんでした。80センチくらいまで近づいてきて「頂戴」のポーズ。リスってコーヒーを飲むのかしら。たぶん餌をもらいなれているのだと思います。大船観音へ登る山道では孟宗竹の林の中をリスが飛び歩いていました。竹に虎ならぬ竹にリスです。長い尻尾を器用にすべすべした緑の竹に巻きつけて移動していました。なるほど尻尾はそんなふうに利用するのかという実演を見ているみたいな光景でした。

 この台湾リスの繁殖は三浦半島一帯でかなり問題になっていて駆除もされているようです。

 我が家の近辺で問題にされているのがかみつき亀。大きく育つと1メートルにもなるという亀ですが、光が丘公園に出没するそうです。名前のとおり噛み付く力はかなりな威力を持っているという話でした。息子が「かみつき亀は拾ってこないから安心して」と言ってました。でもそのうち、公園でかみつき亀に遭遇するかもしれません。

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