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電車の中の広告
2006年08月08日(火)
電車の中の広告を見ていると世の中ずいぶん変わったなあと思います。私が大学を出る頃に、電車の広告で一番多かったのは結婚式場でした。団塊の世代が結婚適齢期にさしかかっていたからです。今は大学の広告。昔は予備校の広告は載っていましたが、大学の広告はありませんでした。それから債務整理などの弁護士事務所の広告。弁護士事務所は法律が改正されて、広告を出しても良いことになったのだそうです。結婚式場の広告はめっきりと減りました。
電車に結婚式場の広告がたくさん載っていた頃、結婚式って評判が悪かったんです。まずお料理がまずい。花嫁さんのお色直しが多すぎる。余興があまりにも素っ頓狂で演出過剰だなんていわれてました。たしかにドライアイスの煙がもくもく流れるなか、天井からゴンドラにのった新郎新婦登場なんて演出もありましたから、評判が悪くても当たり前でした。
先月末に横浜のニュー・グランド・ホテルに3日ほど滞在していた時、中庭で写真を撮影している花婿さん花嫁さんを見かけました。韓国ではさまざまなポーズの記念撮影をする花婿花嫁をみかけましたが、日本でもそれが流行りだしているというのでしょうか。結婚式を挙げる人が少なくなったので、そういうちょっとした手間のかけられるようになっているのかもしれません。 この頃、結婚式にお呼ばれすると、お料理がおいしくなっているのに感心します。バブル時代に上等なお料理の修業をした人が結婚式場に回ってきている感じがします。結婚式の悪口を聞かなくなりましたけど、それだけ洗練されてきたのですね。
さびしくなったのはお葬式。葬儀会場でのお葬式が当たり前になりました。自宅から出すお葬式というのはほとんどありません。なれた葬儀屋さんの手で、さっさと運ばれて所持万端滞りなく進んで行くというお葬式になりました。まあ、やたらにけんかが勃発して、買わなくてもいい恨みをかったり、古傷がうずきだすような騒動があっちでもこっちでも起きるというお葬儀にうんざりした結果が、葬儀場を使ったすっきりとしたお葬式を作り出したのかもしれません。
日大の卒業生の結婚式にお呼ばれしてきました。お婿さんもお嫁さんも幸せそうな結婚式でした。私の隣の席にいたお婿さんの友人が「ううん、結婚式ってちょっとびびりますね。こんなにたくさんの人の目を集めちゃうんだから」なんて言っていました。実は昔からなぜ男性は結婚式にびびってしまうのかが、私にはよく解らないのです。というか、びびることそのものに腹がたってしまうのですが、今度は、そう言っているのが元ゼミ生なので、腹が立つよりは、「どうして?」という疑問のほうが大きくなって、ちょっとだけびびるわけみたいなものが解りかけたような気がしました。まことに学生といものは、たとえ卒業しても教師をよく教育してくれるものです。あれが元学生じゃなくて、たんなる男友達だったらやっぱり今でも腹がたったに違いないのです。
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