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中沢けいコラム「豆の葉」
   
 

眠いついでに

2006年06月12日(月)

 どうも新幹線「のぞみ」に乗ると気絶したみたいに眠ってしまう。鈴木隆之さんが京都精華大学に呼んでくださって、都市とか建築と文学の関係の話をしてきました。で行きは新幹線「のぞみ」。寝てました。名古屋を出たところで目を覚ましたら、スーツの衿によだれがついてました。ありゃ、まずい。と思いつつまた寝ちゃって、目が覚めたのは京都駅。今の京都駅は鈴木隆之さんの先生の原宏さんの設計だそうです。

 街並みがあまり美しくないって話になったのですが、美観の点から言うと建材の質がけっこう響いている気がします。30年前に修学旅行で来た京都は持ってきれいでした。木造建築がだんだん朽ち果ててきて、新しい建材で建てた建物は一棟一棟はきれいでも、全体でみると統一感がまったくなくなってしまっているから、街並みが美しいとは思えなくなってしまっています。

 建築の話のついでに思い出しましたが、京浜急行の金沢八景駅の裏には昔から茅葺屋根で有名なキムラさんの御家があります。茅葺屋根って、消防法では許可にあんらないのだそうですが、今でも茅葺です。が、萱が手に入りくいらしく、たいぶ、すべり落ちてはげているのを数日、前に見ました。以前、鈴木さんと見に行った千葉の水田家も、茅葺にするためにものすごくお金がかかっただけではなくて、萱そのものを集めるのに人手と時間がかかったと聞きました。昔風の木造建築茅葺の家を建てようとするとたとえ消防法をクリアしてもなかなかたいへんだということでしょう。

 で、帰りの新幹線「のぞみ」。どのあたりか、麦をたくさん作っている場所があって、麦秋の名のとおり、今は刈り入れの季節で、麦を刈ったあとの田んぼで遅い田植えをしていました。で、ここから先は名古屋に停車したのも知らずにまた爆睡。目が覚めたのは新横浜でした。「のぞみ」ってどうしても寝てしまうようになっているとしか思いようがありません。

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