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中沢けいコラム「豆の葉」
   
 

銀座の街を行く人

2006年04月22日(土)

 昼を挟んで午後にかけて、気温がぐんぐん上がると初夏のような暑さになるのですが、黒雲がもくもくと湧き上がって真っ白な雨が駆け抜けていったり、狂風が吹きぬけたり、ここのところのお天気が大荒れで、ついでに気まぐれです。で、銀座の石畳の歩道を歩く人の服装もさまざま。レインコートのかわりのスプリングコートを着ているひともいれば、革のジャケットの人もいるしキャミソール一枚で歩いているお嬢さんも見かけました。

 厚手のウールのジャケットのとなりに、早くも麻の上着を着込んだ人もいるそういう銀座の街を半日ばかり歩き回っていました。今は昔のバブル経済が来たばかりのころはデパートに高級ブランドの売り場が出来て、洋服を鍵のかかるショーケースに並べているのを珍しく眺めました。が、ここ十数年で銀座の銀座通り、並木通りで目立つのは高級ブランドの路面店になりました。それから、ビルに間借りしているような店だったミキモトの小間物(いやあ、古い言葉だ。)を売る店が、改装工事を繰り返して大きくて立派な店舗になってしまいました。

 久しぶりにラルフローレンに入ってみると、さらに高級品を扱う店に様変わりしていて、小柄であまり日本語の旨くない店員さんがいました。フィリピンの女優のルビー・モレノに似ている感じ。浅黒い肌のとてもきれいで、目が少しだけとび色でした。幾つかの品物を見せてみらいながら、この人、きっと英語だったら、とても滑らかに喋るんだろうなと想像していました。韓国の漢江の南になる江南の街も銀座みたいに高級ブランドばかりで、しかも、日本と同じようなブランドが並んでいますが、高級品ほどどこの国でも同じなって時代がやってくるのでしょうか?若い、いや、実は年齢がよく解らない女性(二十代後半から30代前半くらいか)が、ふたりの店員にかしずかれて、服を選んでました。ざっと見積もって50万円くらいのお買い物のようでした。

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