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中沢けいコラム「豆の葉」
   
 

小説家の家

2006年02月04日(土)

 いつのまにか「小説家の家」という名前になったようです。とひとごとみたいに書いていますが、建築家の鈴木隆之さんにお願いして家を一軒建てようと思っています。鈴木隆之さんのHPを見ていると「小説家の家」ということで計画を進めていただいているようです。

 昨年から房総をうろうろしていたのはこの「家」のためです。先日、初めて模型を見せてもらいました。ええと大きなそろばん球を横に長く引っ張ったような家を計画していました。

 私の希望としては家の中と外のコントラストが出るようなかたちにして欲しいということ。濡れ縁とか廊下に匹敵するような空間、つまり家の外と内の中間的な空間が欲しいというというような感じでした。その他に細かい希望はたくさんあります。で、軒とテラスの関係はすごくすてきな設計をしてもらいました。それから屋根裏部屋のような二階のベッド・ルームも気に入ってますが、ただ心配なのは天井がないとものすごく暑いのではないかと思うのです。造形的に美しいということと、気候とあっているというのは、どこかに一致点があるのでしょうけれども「住んでみなくちゃ解らない」という気がどうしてもします。ああ、それから屋根裏部屋みたいな二階は子どもの時の憧れでしたが、雨が降ったらものすごく雨音でうるさいんじゃないかなあという不安もあります。そのあたりは現在の建材がずいぶんカバーしてくれるのかもしれませんが……。

 これからこまごまとした相談を詰めて行こうと思っています。

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