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中沢けいコラム「豆の葉」
   
 

秋山郷

2006年01月11日(水)

 数日前から大雪のために孤立している秋山郷は鈴木牧之の「北越雪譜」の中にも登場してきま。明和7年(1770年)生まれの鈴木牧之は糸の商人ですが、俳諧をよくして、そこに出てくる雪と越後の雪があまりに違う様子なので随筆「北越雪譜」を書いたそうです。この随筆は良く読まれると同時に、随筆ブームを起こして、以後、気候や風俗を描く随筆が次々と出版されたということです。

 また稿本のまま出版されなかった「秋山紀行」はまさに今、豪雪のために孤立している秋山郷を描いたものです。岩波文庫の「北越雪譜」の増田勝実の解説を読みかえしていたら、この「豪雪」という言葉は戦後にジャーナリズムが作った言葉で、それが定着ものだそいうです。自然の脅威。それを限られた字数で表すために工夫した言葉でしょう。小学生の時、日本は世界有数の豪雪地帯を持っていると教わりました。

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