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中沢けいコラム「豆の葉」
   
 

危険?なパフェ

2005年07月17日(日)

 光が丘公園でお祭りをやってました。で、雑踏の中で変わったものを見つけました。豆電球に水あめが巻きつけてあるのです。闇にぴかぴか光る水あめ。けっこう人気で、小さい子から高校生くらいまで、あっちでもこっちでもぴかぴか光るあめをなめていました。

 誰がこんなしかけのあめを考えだしたのでしょう。豆電球は点滅されることまでできるのです。すごい!

 小さな女の子がそのあめを、お父さんに買ってもらってました。そして、お父さんは心配そうに「ねえ、熱くないかい?熱くないの?」と聞いていました。

 それで思い出したのが危険な?パフェのこと。子どもたちが小さいときに、あるファミリーレストランに食事に行き、ドライ・アイスの煙がもうもうと出ているパフェを注文したのです。ガラスの入れ物が二重になっていて、外側に赤い色をした水が入っていました。水の中でドライ・アイスが煙を出しているのです。で、ガラスの器がもうひとつあり、そこにパフェが盛り付けられていました。

 煙がもくもく出てくるパフェを大喜びで食べていた子どもたちですが、盛り付けられたクリームやお菓子を食べ終わった頃には、煙のすっかり消えました。で、ガラスの器をはずして、中の液体を眺めていた子どもたちは
「お母さん、これ、飲んでもいいの?」
 と聞いたのです。ドライ・アイスの入っていた液体を飲むことなど想像してなかった私はただただ絶句。

 とても飲みたそうにしているので「まて、まて、まて」と押しとどめて、自分でちょっと赤い液体をなめてみました。甘いのです。口に入れていけないものなら甘い味付けはしないでしょう。でも、まだ、不安。で店員さんに尋ねました。「これは飲めますか」と。「はい、飲めます」と聞いても半信半疑。子どもたちはもう赤い液体を飲み始めてました。

 ううん。よく怖くないなあと半ば呆れながらも私はかなり不安な気持ちでいました。ドライ・アイスって毒じゃないのは解っていても、なんだか魔女のおばあさんに騙されているような気分でした。

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