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中沢けいコラム「豆の葉」
   
 

街路樹多難

2005年07月10日(日)

 お知らせが遅くなりましたが、以前「豆の葉」にかいた街路樹の剪定に関連して、以下のようなお手紙をいただきました。

「7月7日付けの日本経済新聞夕刊に、街路樹の強剪定についての記事が掲載されておりましたが、ご覧になりましたか。

緑を増やそうと街路樹を植樹したにもかかわらず、予算不足で丁寧な管理ができないためにバッサリと枝を落とさざるを得ないという事情が報告されています。

葉っぱが一枚もない街路樹では、なんのための緑地化なのでしょうか。自治体の無計画な管理のために、日本中の街路樹が悲鳴を上げているかと思うといたたまれません。

これからの季節、炎天下の街中でも、木漏れ日の下で足を止めれば、ほっと一息つけるような、立派な枝ぶりの街路樹を守っていかないといけませんね。」

 今日になってようやく日経の記事をみつけて読むことができました。7月7日夕刊17面の「樹木多難」という記事です。その記事によると東京都の場合は、街路樹の管理のための予算のピークは1996年で、現在はその当時の半分の22億円ほどの予算になっているそうです。にもかかわらず、都が管理する樹木は96年当時の13万本から16万本に増えているとのことでした。

 チェーンソーでいきなり幹を切ってしまうような剪定を強剪定というのだということも、この記事でしりました。また競争入札が影響しているとの指摘もありました。それにしても、街路樹そのものをからしてしまうような剪定は乏しい予算の二重の無駄遣いに見えます。


 

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