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中沢けいコラム「豆の葉」
   
 

インジゲーター

2005年05月30日(月)

 「超漢字原稿プロセッサ2」で様子を見たかったのはインジゲーターなんです。目標の原稿の分量を設定して、どのくらい書き進んだのかを、視覚的にあらわすインジゲーターが欲しいと開発の初期の段階で言ってたのは私です。

 原稿は20字×20行の400字原稿用紙で書いてきたのですが、そんなに長くない原稿なら指定枚数を聞いておおよそどんなことが書けるか見当がつきます。で、書いてみるとだいたいぴったりに収まるのです。ただ長い原稿になるとそうは行かなくて、全体の構成を原稿用紙の枚数(実際には紙の厚み)で図っています。で、ワープロだとこの身体的情報がなくなってしまうのです。

 だから、せめて視覚的なインジゲーターが欲しかったのです。この望みは雑誌のライターの人にもそう考えている人が多くて、その話をすると興味をしめしてくれました。「超漢字原稿プロセッサ1」ではパーセント表示でしたが「超漢字原稿プロセッサ2」では棒グラフのインジゲーターになっています。
 今「ベンちゃんの『誰も知らない』」という短編小説を書いていて(そのタイトルは反則だと言われそうですが)それでインジゲーターの様子を見ています。

 ところでここで身体的情報を与えてくれていた原稿用紙ですが「原稿プロセッサ」の開発の段階から20×20の桝目にこだわる必要があるのか否かが問題になってました。で、それが意外なほど重要なのではないかと最近考えるようになりました。このことは続きで書きます。

 「超漢字原稿プロセッサ2」では桝目の色と桝目の地の色を組み合わせられるのがうれしいです。最近、文房具屋さんに行っても原稿用紙の種類が少なくなって選ぶ楽しみを奪われていたので、よけいにうれしくなってしまいました。

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