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中沢けいコラム「豆の葉」
   
 

黒パン見っけた

2005年03月18日(金)

 池袋のデパートを歩いていたら、プリチェルを見つけました。細長くしたパン生地のわっかにして両端は「¥」みたいな感じに中央でねじったパンです。ドイツではあっちこっちのパン屋さんで売っています。ブッシュ大統領の大好物で、これをかじりながらテレビを見ていた大統領が、喉にプリチェルを詰まらせ、気絶しているところを夫人が発見したという騒ぎもありました。このときは、イラク戦争開戦前で、世界中からプリチェルを贈られたホワイト・ハウスが悲鳴を上げてました。

 このパンについている四角い粒の結晶は一見、ザラメに見えます。が、ほんとうは塩なのです。街角で自転車の荷台にパンを積んで売っているパン屋さんで、これを買って食べた時には予想に反して塩辛い味だったのでびっくりしました。

 プリチェルがあるならライ麦のパンもあるだろうと見てみるとありした。ありました。ライ麦90パーセントから20パーセントまで。パーセント表示をしているところが日本のパン屋さんです。

 さっそく、すっぱくて苦いライ麦のパンを買って、家で紅茶を飲みながらネットを覗いていると「ホリエモンは和をもって尊しとなすの聖徳太子の一万円札じゃなくて、学ばざれば愚者となるの(学問のすすめ)の福沢諭吉の一万円札で育ったのがまずかった」という投書を見て、思わず「うまい!座布団一枚」と言ってしまいました。「アメリカはフセイン大統領の口の中で何を探しているのか?もちろん大量破壊兵器さ」以来のヒットでした。

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