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「首相官邸前で」と「アンチヘイト・ダイアローグ」
2015年09月11日(金)
外国人記者クラブで記者会見をしたのが2月25日。安倍内閣の特異性をなんとかネット情報から遠い人にも伝えることができないかという趣旨の話をしました。あれからおよそ半年。安保関連法制を多くの法学者が違憲としていることをきっかけに、しだいにテレビ、新聞でも安倍内閣の特異性が報じられるようになってきました。
小熊英二さんもどうも同じようなことをお考えのようで映画「首相官邸前で」は映画館で見て、一緒に映画を見た人と話をしてほしいと試写会の時に言ってました。「この映画、地方の人に見てもらえないかしら」と小熊さんにお話したのは、NHKと民放1局しかない地方もけっこうあり、現在の政治的危機感が伝わっていないと感じていたからです。小熊さんは「自分でやって」というご返事でしたから、さっそく仙台の佐伯一麦さん、熊本の伊藤比呂美さんと熊本文学隊の跡上さんに自主上映会のお話をしました。それからこちらは本職ですが、浜松のシネマ・イーラ支配人の榎本さんにもお願いしました。
9月17日仙台「火星の庭」で自主上映会を開きます。おかげさまで満席になっています。このあとより大きな会場での上映会も予定されているそうです。熊本は10月31日、11月1日は福岡での上映会の準備もすすめていただいています。いずれも私が皆様のお話合いのお手伝いをするナビゲーターとしてうかがいます。浜松は「ぜったいやりたいので、少し待ってください」というお返事を榎本さんからいただいています。 『アンチヘイト・ダイアローグ』(人文書院)も書店の平台を通して、ネット情報から離れた人に現在の危機を感じとってもらいたいと思って作った本です。書店の平台は、メディアではありませんが、大勢の人に大きな影響力を与える場であることを、嫌韓本、反中本が大量に出回った時に、逆説的に実感しました。また、平台に並ぶ本は、テレビの製作者や新聞記者などメディア関係者に大きな影響力を発揮します。2月25日の外国人記者クラブで「なんとか今の状況をネットの外にいる人たちに伝えられないか」とお話したことを微力ながら自分でもこころみたつもりです。
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