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伊藤製作所「豆畑支所」
   
 

もうすぐ暑いとこにいく

2009年07月03日(金)

あと二日でここを出るので秒読み。部屋はぐちゃぐちゃ。仕事はほうりっぱなし。頭のなかがうずまいてる感じ。きゃーーーーーーてなぐあいである。そしたらamazonの中古屋さんに注文したCDがぎりぎりセーフで今日とどいたが、題名同じで、ちがうやつが来た。ゲルギエフのチャイコフスキーの注文したのにジャズがきた。同じ題名(White Nightsというありがちな名前だ……)で同じようなロシア名の人の演奏なので、しかたがないとは思いながら、あーあである。日本は、熊本も東京も、みんなが暑い暑いというので行く前からうんざりしている。たんすをひっかきまわしたらここ数年のうちに買い集めたらしい、薄物の、はおるものが、何枚も何枚も何枚もでてきた。下にタンクトップとか着て、おばさんなので肉体の線を隠したいので、その上にはおるものである。「あっすずしそう」と思うと、矢も楯もたまらず買ってしまうんだと思う(自分でも意識しないで買ってた)。まるで、一時期の母みたい。ねたきりになって入院する前の母はちょっとぼけかけていて、冷蔵庫をあけると、マーガリンがずらりと並んでいたし(ほとんどそれだけだった)、台所の戸棚にはしょうゆがずらり。入院した後、洗面所の戸棚をあけてみたら、下地クリームがやはりずらり。それはありがたく使わせてもらった。資生堂のけっこう高いやつだった。きっと同じ無意識のなせるわざだ。しかしこれだけ無意識を動かすとは、ここんとこの夏の暑さがこの身によっぽどこたえていたにちがいない。と他人ごとみたいなことをいってるが、じつはほんとにこたえていたのである。そこに身を投じるのがものすごくいやなのである。

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