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パトレイバー
2014年01月24日(金)
こんどの読売のビタミンブックは「シュトヘル」について書いた。たしか26日頃だ。字数がないから西夏文字のことしか書けなかったが、女の肉体に男の心が宿るっていう設定の妙についても書きたかった。もちろん探せばもっとあるだろうが、すぐ思いついたのがゆうきまさみの「鉄腕バーディー」、漫画の世界ってほんとにいろんなところから声をお借りして成り立っているのだなと感心する。で、ゆうきまさみといえば、「パトレイバー」だ。「バーディー」も人間の世界は悪くはないが、宇宙人がごちゃごちゃしすぎている。やっぱり「パトレイバー」だ。で、この絵も設定も小道具もいかにも80年代な「パトレイバー」の醍醐味は、まるで実写映画(しかも名優を金に糸目をつけずにキャスティングしたような)のような顔とキャラの描き方のリアルさなんである。ここには「MONSTER」の人情話に感じたような人間関係話の既視感は感じられない。もっと漫画だからできる表現をめざしている、んだと思う。主人公たちは漫画的な処理をほどこされて、ああいう顔でああいうキャラだ。しかし脇役たちは、実在の人間をモデルにしているように多種多様でおもしろい。好きなキャラは、内海課長や後藤課長、黒崎さんやシゲさん…といろいろいるけれども、いつも、いいなあと見入っちゃうのが、警視庁かどこかの会議で、まじめな顔して「作戦名に提案のある方」などと司会する人だ。それから帆場さんといったか、シノハラかどこかの技術者で夜遅くまで働いている人(ひとコマしか出てこない)。ロボット漫画といってもいろいろあるが、ガンダムなんかが戦車みたいなものからの進化形で、アトムとかがヒトからの進化系で、鉄人28号なんかはリモコンおもちゃからの進化形で、山本さんちの息子(ひさうちみちお)が扇風機(アレ? トースターだったっけ?)からの進化形としたら、パトレイバーはヤンマーとかクボタとかの農業機械や建設機械たちからの進化形なんである。そこもすごい。
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