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ひさしぶりの荒れ地の散歩
2012年05月15日(火)
午後、タケがいいように寝ていたので、ひそひそ声でニコを誘って、昔よくいっていた荒れ地を踏破して見晴台から下を眺めて長い下り坂を下りて芝生に到達し、芝生の上で遊び、長い登り道をゆっくりと歩いて、崖の下から急な登り道を上って荒れ地に戻り、建物の裏をとおって駐車場に帰るというコースを歩いてきた。ピンクセンブリが見たかったからだ。案の定、ピンクセンブリは満開だった。アレチハハコも満開だった。トヨンの繁みがものすごくぶ厚くなっていた。海底アカバナも今をかぎりと咲いていて、ところどころにキャスカ草も咲いていた。キャスカ草というのは、ベルセルクを夢中になって読んでいた頃みつけた花で、13巻までのキャスカのイメージの凜とした花だったのだ。荒れ地の仲に踏み込むときにいつも通るあたしの道は、セージですっかりふさがっていた。あたしがセージを押しのけながら無理矢理押し通ると、下のほうをニコが難なく通り抜けてきた。芝生の上で、拾った棒をさんざん投げて遊んだ。ニコは必死でついてきた。芝生のところに生えているアメリカプラタナス、葉が繁っていたが、ひとりまったく葉の出てないのがあった。枯れているのだ。そしてそれは前からキノコが出るので気になっていた木だ。
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