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トメと運転免許
2012年03月31日(土)
きのうトメが運転免許を取得した。親の役目が、なによりもまず「タクシードライバー」であるカリフォルニアで、子どもが免許取得ということは、もうどこかへ同伴しなくていいということなのである。子どもには自由が、親にも自由が与えられるということなのである。子どもは親から離れるということなのである。それできのうの午後、つれあいに連れられて、免許センターに行き、運転テストを受けて、100点満点で合格したそうだ(いつものトメの運転を見ているかぎりでは信じられない)。仮免になってもう何ヶ月か、仮免で運転させることにすっかり慣れちゃっておった。カリフォルニアは、仮免とってから、家族が運転の練習をくりかえす。3回、プロの教習所の先生がやってきて、ブレーキ2つついてる車で1時間くらい運転させる。そして規定の時間と、3回の教習がすむと、実技の運転テストがうけられる仕組みである。きのうはあたしが連れて行くつもりだったのに、なぜかとつぜんつれあいが乱入してきて、おれが連れて行く、と。彼は彼なりにしみじみしているらしい。そして合格して帰ってきた。きのうはそのあと、夜の合気道にひとりで行って帰って来た。これは、近いし、行き慣れた道だし、フリーウエイもほんの少しである。だから心配しなかったが、きょう、友人とコンボイで待ち合わせて遊ぶという。コンボイといったらうちから修羅場のフリーウエイを乗りついで20分。乗り降りもかなりむずかしく、その上、アジア系の店ばかりで、どういうわけか駐車場の1台分がやたらに狭い。その上金曜日の夕方は道が渋滞するから、進んでは停まり進んでは停まりをくりかえさねばならない。注意散漫なトメがそれに耐えきれるか。あたしは、ほっんっとーーーに、行かせたくなかった。豪放な母を自認しているあたしが、ここでこんなに躊躇するとは思わなかった。しかし、出さざるをえない状況であった。天気もいい。外は明るい。ついてしまえばわが庭のようなコンボイで、遊ぶ相手も気心の知れた仲良しで、しかもしっかりした年上の少女である。まあ、それで出した。はらはらしながら。トメはあとも振り返らずにぶうううっと猛スピードで走り出していった。で、生きて帰ってきた。
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