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中沢けいコラム「豆の葉」
   
 

黒門市場でふぐ

2010年01月10日(日)

 ふぐじゃなくって「ふく」なのだそうです。テッポウとも。あたると死ぬから。それで「てっちり」「てっさ」。とらふぐの毒は卵巣にあるのだそうですが、やっかいなことに、ふぐは精巣が卵巣に変化する個体がいるとのことでした。だから、ふぐはおなかを裂いて、白子が入っているのは白子を見せて売っているのですね。で、時々、白子だと思って食べたら、変化の途中のやつがあって、これで中毒すると、とんでもない「大当たり」になるようで、ふぐって変なお魚です。

 黒門市場で「ふく」を食べてきました。てっさとてっちりで。あと白子の塩焼き。それに鍋かわを追加注文しました。白子の塩焼きは素焼きの鉢に白子を並べて焼いてあるのです。鍋かわは、鍋用に切ったふぐの皮。皮はふつう、湯引きにして細切りにして食べますが、鍋に入れてもぷるぷるしておいしい!

 お店の入り口に大きな水槽があって、たくさんふぐが泳いでいました。やっぱりふぐは暖まる。ふぐと鱧は関西のほうがおいしい気がするのですけど、気のせいかしら? 東京だとふぐを食べたいとも思わないんですけどねえ。あ、「てっさ・てっちり」の看板を見かけないせいかしら?

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