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ジンガロ
2009年02月16日(月)
夏休みに馬に乗りにいったとき、乗馬クラブの壁に「ジンガロ」のポスターが張ってあるのを見つけました。 前回の日本公演の時は「これが最初で最後」と言われていたので、さっそく6ヶ月先のジンガロ公演を予約。それが2月15日のチケットです。
行ってきました。ジンガロ公演。前回はチベット僧の読経の声が入るエキゾチックな演出で、馬の足運びを見せるという興行でしたが、今度はジプシー音楽を背景に猛烈なスピードで馬が疾走する舞台でした。今回のほうが解りやすし、馬術や乗馬を知らなくても楽しめる舞台でした。
場所は木場公園のテント。観客の入場は開演15分前から。テントに入ると馬の匂いがしました。中央に丸い馬場があり、馬場の真ん中に円筒形に水が流れていました。で暗い馬場に馬の姿が。4頭。最初は動かないので作り物の馬かなと思いましたが、なんというか生き物の迫力というのか気配がするのです。すると1頭が頭を下げました。ほんものの馬なんだと確認。馬場が明かりに照らし出されてみると。なんと15頭もの馬がもう馬場に入っていたのです。それだけでもびっくり。
遠景の馬場に南側に弦楽器のステージが、北側には打楽器と管楽器のステージがあり、この両者がジプシー音楽を奏でます。牧草が雨にぬれたような、幾らか物悲しい音色と、夕日のなかに埃がきらめいているようなにごった感じの音色で、リズムの早く曲が次々と演奏されました。馬も猛烈なスピードで馬場を周回し。馬上の人は体操の鞍馬の演技でもするように自由自在に動き回っています。いや、早い、早い。
どきどきしました。ステントが二個入っている心臓がちょっと痛くなりました。正直、不安でした。すごい!と興奮するのですけど、こんな狭い馬場であんなに疾走して大丈夫なのかなと怖くもなりました。馬上に立ち上がってバイオリンを弾く人もいれば、スーザホンを吹きながら、曲芸をやってのける人も出てきました。あまりに早い演技で、ええと、何が先で何があとなんだかちゃんとは思い出せません。ハイスピードのメリーゴーランドの上で曲芸をやっていると思って下さい。終盤では熊が登場。なんとこの熊が馬ののるのです。熊を連れてきたおじさんが、走る馬と一緒に走って「立て」と叫びます。これが日本語だと気づくまでに少し間がかかりましたが、日本語と気づいた瞬間に熊の馬の上に立ち上がりました。それまで本物の熊だと思っていたけれども、立った瞬間に着ぐるみだと解りました。が、直後に熊は馬から飛び降り客席に乱入。客席の女性に抱きついて、熊使いのおじさんに頭を叩かれていました。
前回の日本公演で、絶妙な馬の足裁きを披露したジンガロ氏は今回は、最後に驢馬に乗って登場。なんとあの耳の長い驢馬まで、疾走していたのです。これにも驚き。疾走する驢馬なんて、しかも人間を乗せて疾走しているのです、初めてみました。驢馬を馬だと思って乗っていたドン・キ・ホーテがみたらさぞうらやましがることでしょう。疾走する驢馬がひっこんだ後は白い馬が馬場の中央に集まり、水を浴び、あおむけになって背中を砂にこすり付けるという場面。それから、北と南の陣取っていた楽団が馬場におりて、スラブ的な音色をたっぷりきかせながら、闇に沈んで行くというステージでした。まじで心臓が痛くなるくらいわくわくしました。
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