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中沢けいコラム「豆の葉」
   
 

なんで「です ます」体を使っちゃったのかな?

2007年07月06日(金)

 「豆の葉」を書き始めるときに、なんとなく「です、ます」体を使ってしまいました。で、時々、それがうっとうしいような感じがしてしまいます。自分でもなぜ「ですます」体を使ってしまったのか、よく思い出せないのです。最初は、もっと素朴なホームページでしたから知っている人が見ているだろうくらいの軽い気持ちで「ですます」体を使ったのかもしれません。

 大学一年生で原稿料がもらえる原稿を書き始めた頃、不特定多数の人に向けた原稿を書くのにとまどいを覚えました。「豆の葉」は、そのとまどいを思いださせるようなところがあります。今日は「すばる」8月号のすばるカフェ欄に韓国から東京に滞在中の姜英淑さんがエッセイを書いていることを書こうとして、なんだか「ですます」体では書きにくいなあ、いや「ですます」体ではなくて「だ だった」体を使おうかなと迷っているうちに、なんで「ですます」体を使っちゃったんだろう? とまたまた「???」になっていました。

 以前は「豆の葉」も時折、「ですます」体ではなくて「だ、だった」体を使っていました。これからも時々「だ、だった」体を使うと思います。ちゃんとフォルムがある文章を書こうとすると「だ、だった」の語尾を用いたほうがしっかりとしたものが書けるのですが、ばかみたいにタイプするだけの時は「ですます」体のほうがごまかしが聞くのです。

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