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ボタンホールの桜
2007年04月09日(月)
なんだか騒々しいようなさびしいような今年のさくらが散ってゆきます。さくらは花びらがひとひらひとひら散るのですが、強い風に吹かれると、ひとつの花がまるごと散ってしまうこともあります。散るというよりも花の首が折れるといったほうがいいのでしょうか?
そういうふうに、まるごと飛んできたさくらの花を「ボタンホールにさしてはどうか」とゼミのお花見の時にすすめると前ゼミ長は真面目な顔でボタンホールにさくらの花をさしていました。これがなかなかよく似合うのです。ボタンホールに花を挿すというのは、翻訳小説を読んでいておぼえた手です。ボタンホールでなければ胸ポケット。カットと縫いのしっかりした男性の上着でなかければできない業(わざ)ですね。そういえば、卒業式前の追い出しの飲み会の時には、4年生の男性諸君はそれぞれに違う色のガーベラの花を一輪づつ胸にさして現れました。駅の花屋さんで思いついて、一人一本ずつ買ったんだそうです。なかなかやるものです。選んだ花の色がちゃんと個性とあっていました。
なかなかやるといえば、しょっちゅう、法政のゼミに遊びに来ていた日大OBのN君。今日は卒業式と携帯電話で聞いて「ちょっと待ってて。内緒にして待ってて」と言って、学位授与式のある教室の前に駆けつけたそうです。で、卒業生に一本づつ祝福のバラを差し出したとのこと。これもなかなかやるわい!でした。私は卒業生の皆さんから、オールド・ローズと観葉植物を組み合わせた豪華な花束をもらいました。風の強い日で、花束を持っていると吹き飛ばされそうになりました。気の早いさくらがもう満開というくらいに咲いていた晩です。さくらは年をとった木から咲き始めるのだと聞いたことがあります。あれから二週間。学校の雰囲気はがらりと変わって新入生が右往左往しています。
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