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姜英淑さん
2007年02月15日(木)
ソウルから作家の姜英淑さんがお見えになりました。今年の韓国日報文学賞受賞です。日本には7月までご滞在とのことでした。お子さんもいる女性作家です。
日本の海辺の地方でしばらく暮らしてみたいというご希望ですが、さて、海辺と言われても考えてみると日本の海辺と言っても北は北海道から南は沖縄まで、同じ海とは思えなくくらい違いがあるってことに気付きました。もっとも私は相模湾もしくは東京湾がよろしいと申し上げておきましたが。
17キロ?もダイエットをなさったとのことで。3年前にソウルをお目にかかったときよりもずっとほっそりしていました(ああ、うらやましい)いったい何をなさったのでしょうか?ってお聞きしたらダンベル体操ですって。そんなに効き目があるのでしょうか?以前から勉強なさっていた日本語も日常生活に不自由がないくらいに上達していました。それに引き比べ私の朝鮮語は3歳児で止まったままだし……。姜英淑さんがご滞在のうちに少し上達するかしら?
久しぶりにお目にかかって、懐かしい人のうわさ話をあれこれ。詩人のファン・ジフさんは文化庁の長官くらいの(役職名は日本と違うので)偉い人になってしまったというし、15年前ほどは、韓国作家にしては珍しい茶目っ気のあるチャン・ジョンイル氏は大学の先生になっているとのことでした。チャン・ジョンイルさんは15年前は韓国の一番の若手作家で、シンポジウムの時。文芸評論家がチャン・ジョンイルさんに質問をしたら、それには答えずに、会場から脱兎のごとく逃げ出してしまったということがありました。「逃げた!逃げた!」と質問をした文芸評論家のキム・チュエンさんが呆れ顔だったのをよく覚えています。いわゆる新世代(シンセディ)作家として一番早くに出てきた人でした。 大学の先生になっても、学生のつまんない質問をさらりさらりと交わして、教室から脱兎のごとくに逃げ出しているのかしら? 冬の青森でご一緒して、積もった大雪をみて「オールモスト、グロテスク(笑)」なんておしゃっていたファン・ジフさんがそんなに偉くなられては、簡単にお目にかかりたいとお願いするのはちょっと気が引けてしまい、寂しい気がしました。
そんなこんなを、鳥鍋を突付きながら、いろいろと話し込んでいる間に東京は春の嵐が通り過ぎていました。
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