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中沢けいコラム「豆の葉」
   
 

グラッパ

2007年02月12日(月)

 グラッパはワインを造った葡萄の絞りかすから作る蒸留酒だと聞いています。粕取り焼酎ってのがありましたけれども、あれみたいなものですね。あんまり上等とは言いがたいお酒ですけど。

 ええと二日酔いの原因というか主因はたぶんグラッパだったと思います。ほかに考えられない。ブランデーみたいに樽で寝かせたりしていない透明で、喉をつんと焼くみたいな感触があるのを飲んじゃいましたから。で、家に帰るまではしっかりしていた気がするんだけど?他人(ひと)から見たらそうじゃないのかなあ?なんだか不安。家に帰るまえに小説現代の編集部に電話しているし……。家に帰ったらおもしろいくらいに酔っ払っていました。

 思ってたよりも酔っ払っていたということが去年の秋くらいから、何度もあります。朝、おきて、ええっ、こんなに酔っ払っていたのかな?ってびっくりするくらい酔いが残っているのです。これがちょっと気持ちよくって、なんだかお得(?)な感じがする。本当ならもうとっくに覚めちゃっていいのに、おまけをもらったような感じですね(笑)それで午前中をぼうっと過ごせれば文句はないもないんだけど。そうは行かない!なんでこんなに酔っ払っているんだ(泣)って具合に家を飛び出さなくちゃならないことが多くて困っちゃいます。

 透明なグラッパを細長いグラスで飲んで、陽が沈んで行くのでもぼんやり眺めていたいなあ。今まで飲んだグラッパでいちばん美味しかったのは、ミラノの駅のワゴンで売っていたやつ。小さな瓶で、列車の中でラッパ飲みしたんですけど、さっさと眠れちゃいました。それで列車に揺られながら眠っていると胃のあたりが暖かかったの。

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