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人間の記憶っておもしろいね
2007年01月08日(月)
うちの子どもが小学生のころ、不愉快なことがあると「むかつく」と言っていました。その変形が「いかつく」でした。今でも小学生は「むかつく」って言っているのかしら?
で、その「むかつく」ですが、ちょっと神経症ぎみでハイパーシンドロームの発作を繰り返していたことがあります。ハイパーシンドロームは、要するに息を吸うだけで、はかなくなる、あるいは吐く量が少ないので、胸苦しくなり、ときには短時間ですが失神に近いような状態になることもある症状です。人により現れ方はいろいろみたいです。で、ハイパーシンドロームと同時進行的に出た症状が「吐く」でした。小学生風に言うと「むかつく」ような出来事に遭遇すると「吐く」ようになっていたのです。「吐く」ほうはたいていお酒を飲んでいる時でしたから、酔っ払いすぎたのだということにしておきましたが、実際はそんなに酔っ払ってはいませんでした。少量のお酒でも、嫌なことや忘れたいことがあると「吐いて」しまうということが度重なりました。小学生の言う「むかつく」を地で行っているんですね。
ほんとにむかついちゃっているの。
その「むかついて」いた頃のことを、ここのところ、ある人とメールのやりとりで思い出していたのですが、人間の記憶っておもしろいなあと思ったのは、まったく忘れ去っていたことでも、話の相手になる人がいると、ちゃんと思い出すんですね。今朝からふたつ、みっつ忘れていたことを、意外にも自分で記憶していたことに驚くことがありました。記憶するということと思い出すのはまったく別のことではないにしろ、その間に何か連結器のようなものが挟まっているみたいです。そういう意味では人間の脳って、単体で存在しているコンピューターではなくてパソコンみたいなネットワークの末端なのかもしれません。ネットワークに良好に接続しているパソコンもあれば、ウィルス感染しちゃってへんてこりんな反応を起こすパソコンもあるところも似ているなあってへんな感心をしちゃいました。
そのくせ、去年のお正月に弟夫婦とすき焼きを食べたことをすっかり忘れていて、これは弟のお嫁さんが覚えていたし、うちの息子が覚えていたので、そうかなあと思う程度にしか感じられません。まだ思い出してないの。息子が言うには、すき焼きを食べて、叔父さんたち(弟の一家)を見送ってから爆睡していたそうです。だから「忘れちゃったんだよ」と言ってました。それから昨日、法政のゼミ生がうちに来ていたのですが、百人一首をとろうということになって、カルタのおき場所がわからなくなってました。これはまあ、見つけることは見つけられたのですが、ちょっとショックな感じ。以前は記憶の良さ(受験勉強とはややことなる記憶ですが)に苦しんだのに、このごろはすき焼きやカルタでさえ忘れてしまうのは、いったいどうしたことでしょう。誰か私のかわりに覚えておいてよって言いたい気持ちです。
あ、私のかわりに弟のお嫁さんが覚えていたのか。
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