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中沢けいコラム「豆の葉」
   
 

松山に行ってました。

2006年10月25日(水)

 四国、愛媛県の松山です。そうあの「坊ちゃん」の松山で、道後温泉には入ってきました。おいしかったのはおこぜ。白い身はお刺身に。皮と肝を添えて。骨はから揚げにして、頭は麦味噌で味噌汁に。ああ、おこぜや、おこぜやって感じでした。そうそう松山は、俳句の革新運動を起こした正岡子規の故郷でもあります。

 おどろいたのはヒレステーキ。とっても上等なヒレ肉(もちろん牛)を鉄板でステーキにしてもらったのですが、最後にお好み焼き用ソースがじゅっとかかって、「あれれれれ?」でした。お好み焼き用のソースは嫌いではないのですが、あんな良いお肉にかけなくってもとい感じでした。このステーキ屋さんの人気メニューはソバメシ。熱した鉄板の上で、白いご飯と焼きそばをお野菜といっしょにじゅうじゅうといためて、これまたお好みソースをかけて出来上がり。テイク・アウトもできて、サンダルをはいたお兄ちゃんが「コンビニに行ってくるから、その間にそばめしを作っておいて」なんて注文してました。上等なヒレ肉を持っているのが、不思議な感じの庶民的なお店でした。

 町の真ん中にお城の山がデンとありました。この山がロープウェイを使って登らなくちゃならない高さ。あんな山の上のお城に住んでいたお殿様は寂しくなかったかしら?毎朝、御家来衆が登城してくるのが待ち遠しくはなかったかしら?それとも自然に孤高の気が養われて、気高いお殿様になったのかしら?そうではあっても毎朝、登城する御家来衆は容易じゃないねえというお城でした。お城の周りを路面電車が市内いたるところ150円という運賃で走ってました。電車は窓枠まで木星の古い型から、最新式まで、いろんな種類のが混じってました。窓枠まで木星の古い型のやつは、走る時

 うぃんうぃんごとごとぶううんぶんごうごう

 と賑やかな音をたてて走り回っていました。

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