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中沢けいコラム「豆の葉」
   
 

十六夜の月とともに

2006年10月07日(土)

 ちぎれ雲の上に顔を出した十六夜の月といっしょに空を飛んで那覇から帰ってきました。8日は那覇の大綱引き。綱引きを見たかったのですが、8日は鎌倉で予定が入っているので、夕方の便で戻ってきました。沖縄タイムスの新沖縄文学賞の選考会でした。

 今年は8月に選考委員のお一人の岡本恵徳さんがなくなって大城立裕さんと二人の選考会でした。新沖縄文学賞は沖縄の伝説に題材をとった作品になりました。沖縄タイムスはネットバージョンもありますから、詳しくはそちらを御覧下さい。

 金曜日に東京を出発する時は羽田の上空を分厚い雲が覆っていました。しかし、四国以南は快晴で飛行機も揺れませんでした。那覇の大綱引きがあるせいか、はたまた修学旅行の季節のためか、飛行機は満席でした。
 選考会の開かれたザ・ナハテラスのロビーでは浅丘るり子らしき人を見ました。あんまりじろじろ見るのも失礼なので、他人の空似かもしれません。でもあの小柄な体格で、目を引く存在感は女優さんならではないかしら?などと考え込んでしまいました。
 ザ・ナハテラスのあるおもろまちは那覇と首里の間にできた新都心ですが、FDS(免税売店)などもあり、なかなか賑わっています。ザ・ナハテラスがかつてのハーバービューホテルに変わる高級リゾート・ホテルで、けっこういろんな人が来ているというのは沖縄タイムスから聞いた話です。ハーバージビューホテルはもとは米軍の将校クラブでしたから、沖縄もずいぶん変わったなあと思いました。

 というわけで、那覇に一泊。土曜日の国際通りはぶらぶらと歩いて、午後の便で帰ってきました。国際通りはお土産屋さんの激戦区。韓国客のリピーターが多い沖縄ならではの競争があって毎年覗くたびに、なにやら目新しいものがあります。今年は手描きのTシャツを見つけました。金魚にしようか鯉にしようか迷ってあげくに金魚を購入しました。帰りの飛行機の窓のそとに十六夜のよく済んだ月が浮かんでいました。カメラマンの比嘉康夫さんに十五夜の沖縄を案内してもらったのはもう25年も前なのを思い出しました。

 

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