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中沢けいコラム「豆の葉」
   
 

ベランダの秋

2006年09月29日(金)

 ムラサキシキブが紫の実をつけています。鷹の羽ススキ(鷹の羽のような斑入り)が穂を出しました。はぜの葉が赤く染まり始めました。彼岸花が9本咲いています。市谷の土手の彼岸花より咲くのはずいぶん遅くなりました。これが我が家のベランダの秋です。

 彼岸花は以前、もうだめかなと思った時期もありましたが、球根を掘り返して、植木鉢に植えなおして養生をさせたら持ち返しました。植木鉢でもけっこう増えるということが解ったので、来年が楽しみです。

 広い庭があったらいいなあと思うこともありますが、ベランダでもけっこういろんなものができます。ただ、庭に草花を植えるというよりも、日持ちのするいけばなという感じでやるほうが良いようです。無理に球根や種から育てるよりも、花の咲いた苗を買ってきてしまうほうがいいものもあります。コスモスなども、花の咲いた苗を秋になってから買うほうがいいみたい。というのも、夏の間、ベランダの床がかなりの高温になったり、地上では吹かないような大風が吹いたりするからです。


 来年は、鷹の羽ススキの芽が出る頃に、アルミもしくは銅といった金属の円筒形の鉢を用意しようと考えています。庭よりもずっと鉢のデザインがものを言うのもベランダという場所のせいでしょう。ですから、なんとなくいけばな感覚になるのです。

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