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中沢けいコラム「豆の葉」
   
 

建築家のパーティ

2006年09月14日(木)

 SDレビュー2006のオープニングレセプションに行ってきました。展覧会の会場でのレセプションは。美術展のオープニングに似ていました。小説家の集まりよりも、建築家の集まりのほうがおしゃれで社交的な感じがしました。デザインとか美的センスが要求されるし、いろんな人と共同でする仕事なので社交性のなければやれないということなのでしょうか?

 設計は鈴木隆之氏ですが、構造計算をしてもらう建築士さんも紹介していただきました。それから会場で「施主さんです」と紹介されて、いささか戸惑いました。今まで施主というと法事の時の「施主」もしくは御塔婆供養の「施主」くらいしか経験したことがありませんでしたから。まあ、御塔婆供養もほんとうは木の札じゃなくて塔を建てなくちゃいけないんですけどね。

 リゾートホテルの設計とか下町の住宅設計に混じって月光洞のモデルも展示されていました。風景をまったく無視した建築ではなくて、周辺の環境にあわせた建築というのが、最近の流れなのだそうです。で、会場で一つ、びっくりするようなことを教えてもらいました。どうやら月光洞の縁側(濡れ縁)は開閉式になるらしいのです。それを聞いたとたん、私の頭には建築家を罵りながら、寝れ縁を持ち上げている自分の姿が浮かんだのです。だってあんな大きなものを持ち上げるなんて、想像を絶しています。くれぐれも女手ひとつで動かせる設計にして下さいとお願いしてきました。

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