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中沢けいコラム「豆の葉」
   
 

警察権力を使った権力闘争

2006年06月25日(日)

 小泉内閣は発足当初から警察を使った権力闘争の影がありました。どうちらかといえば小泉政権サイドが警察権力を利用しているなと感じることが初期には多かったのですが、ここへきてライブドア事件村上ファンド事件さらには福井日銀総裁のスキャンダルなどは反小泉政権側が警察を利用して権力闘争をしかけていると私は感じています。

 でライブドア事件から福井日銀総裁のスキャンダルまで続く流れのなかで、一貫して感じられるのは「庶民感情」や「庶民感覚」を安易に利用しようとする姿勢です。「庶民感覚」や「庶民感情」につけ込んで権力闘争で優位に立とうとする意図が感じられます。それはすこぶる不愉快な感じのものです。しかも、そこでイメージされている「庶民感覚」や「庶民感情」はかなり日付が遅れた古臭いものでしかないところが、その不快感を増幅させてやみません。反動というものは、どんな時代どんな場所にも起きるものですが、こんなにも安っぽく庶民感情につけこまれるのは不愉快きわまりなしです。

 野党がこうした権力闘争に乗って与党を叩こうとしているのも、なんとも情けない限りに感じられます。こうした不快感を感じている人は果たしてどのくらいいるのでしょうか?

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