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中沢けいコラム「豆の葉」
   
 

イラクからの撤退

2006年02月26日(日)

 読売新聞は自衛隊のイラクからの撤退が決まったことを書いています。3月に英国と足並みをそろえて撤退準備に入り、5月にイラク国内からクエートに撤退し、7月に帰国という流れになりそうです。ただし、物資輸送を担っている航空自衛隊は残留して任務遂行するということでした。アメリカは自衛隊の一部でもイラクに残ることを希望していたそうですが、結局、英国も日本はイラクからの撤退を了承したとのことでした。

 国会ではライブドア堀江メールを巡る混乱の収拾がつかないうちに、こういうことは決まってしまうようです。こんな状態だと議会は必要ないということになりはしないでしょうか?政府があればそれで充分というような感じになって行かなければいいのですが……。民主党は政府を追及して政権交代を図るということにとらわれすぎているように見えます。追求のための追求というような姿勢が今度のようなばかばかしい騒ぎを引き起こしているような気がしてなりません。政権交代は「目的」ではなくて「結果」なのではないでしょうか?

 いずれにしても自衛隊の主力部隊が無事帰国することは喜ばしいおとです。しかし。野党にはイラク戦争の意義についてはもっと厳しく政府与党を追及して欲しいと思います。大量破壊兵器保持というアメリカのイラク攻撃の理由は、間違いが多かったことになぜ気がつけなかったのか?あるいはイラク民主化という見通しをなぜ誤ることになったのか?自衛隊を派遣した当時よりもイラクを含むイスラム圏での緊張はなぜ高まっているのか。などなど政府見解をただすべき事柄はたくさんあります。

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