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中沢けいコラム「豆の葉」
   
 

電線地中化工事

2006年02月23日(木)

 家のそばの国道で電線地中化工事をやっています。そのために銀杏並木の銀杏を短く切って、仮の場所に移植しています。工事が終われば銀杏の木も戻ってくるはずなのですが。でも、電線を地中化してもあまりすっきりした街並みになったなあという感じはしません。都市計画で、この国道は周囲を鉄筋コンクリートの建物で覆うことになっています。大地震のときに防火壁になるはずなのだそうです。だから、色も形もさまざまなビルだらけで電線を地中化しても景観はそう変わらないのです。さらに大地震の時に鉄筋コンクリートの建物が防火壁になると言われてもあまり信じられません。ビルが倒れないという前提の計画ですが、耐震偽装問題を考えれば、不信感があっても当然だと思います。

 昨年、エゴの木が白い花を咲かせていた雑木林は間引きの伐採が行われています。斜面の上に何か、たぶんマンションでしょうけれどもが立つのだそうです。もう今年はエゴの木は咲きません。間引きされてしまいました。そういえば、家の近くでもヒューザーがマンションを建てようとしていた土地があるのだそうですが、手放して別の業者さんが入るみたいです。

 電線地中化工事の現場には街並みが美しくなりますという看板がたっていますが、なにかちぐはぐで、信じられません。やらないよりもやったほうがいい工事ですが、もうちょっと早くにやってくれれば、その効果は何倍もあったような気がします。

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