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中沢けいコラム「豆の葉」
   
 

霜が降る前に植えたビオラ

2006年01月19日(木)

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 花屋さんに「霜が降る前に植えるが根ががっちり成長するよ」と教えてもらったビオラです。写真は10月に植えたばかりのところで、今は鉢一杯に成長しています。今年は寒いので、鉢の中は根っこがびっしりと張っていることでしょう。冬を越した株のほうが晩春まで花を咲かせ続けるのだそうです。ビオラの株のしたにはムスカリとチューリップの球根を植えておきました。どんなふうに花が咲くのかたのしみです。

今朝の新聞にはライブドアショックの文字と一緒に東京証券取引所の取引停止という大きな文字が躍っています。ライブドアへの強制捜査にはいささかならぬ大きな疑問を持っています。昨日あたりは粉飾決算の疑いが出てきていますが、もし、粉飾決算だとしれば、そもそも株式上場が認められたことが大問題だといわなければなりません。ライブドアの問題というよりも証券取引所の信用問題です。

 ライブドアつぶしが思わぬ大波紋を呼んでいるというところが実態なのではないでしょうか?粉飾決算も風説の流布もはっきりしない嫌疑のまま、ライブドアのような大衆的支持を集めた会社を突然に強制捜査をすることそのものが、そもそも当局の認識不足をあらわにしているように思えます。耐震構造偽造問題を隠すためではないかと考えたいたので、もし、そうだとすれば、これはあまりにも代償が大きすぎると言えるのではないでしょうか?

 耐震構造偽造問題で年明けの国会は大揺れになりそうだと予想していましたが、類推が正しいとすれば、国会よりも外に飛び火したかたちで、その火事はかなり大きく燃え広がるのではないでしょうか?こうした大衆的支持を集めている会社に粉飾決算の疑念があれば、捜査側は株式市場全体の信用を失わせないために、もっと周到な準備をするべきだということは現時点で言えることです。ライブドアへの嫌疑が真実であれば、なおさら、そうした市場への周到な配慮が必要でしょうし。もしその嫌疑が真実でなければ、これは当局は大きく責任を問われるべき市場の混乱をもたらしたと言わざるおえないでしょう。

 証券取引所も国会も地検も、この冬をどうやって越えるのでしょうか?私はここのところの一連の動きは「国」のコントロールが機能不全を起こしていることの現われに見えています。さて、これから、どんなものの根が張るのが、またその張った根がどんな花を咲かせるのか?こちらは楽しみというよりも、いささかホラー小説じみた感じの期待?というか怖いもの見たさみたいな感じがあって、嫌な感じ。

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