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名誉という火傷
2005年08月18日(木)
名誉という言葉だけで、とたんに蔑んだような態度をとる人々がいます。「名誉なんてどうでもいい」と言います。60代以上の年齢の人が多いような気がしています。よほど「名誉」というものに手痛い火傷を負わされた経験があるような、苛烈な対応を見せるときもあります。敗戦というものは、人のこころに「名誉」に対する拒絶反応を植えつけたのかもしれません。
もうひとつ付け加えれば国民皆兵の国の敗戦は、名誉というものを、何か触れてはならない奇妙なものに変えたのではないでしょうか。
郵政民営化がこれほどこじれて感情的な反応を引き起こすのも、靖国問題が激しい感情を呼び起こすのも、その根底には名誉に対する考え方感じ方が横たっていると思います。しかし、この60年間の間、名誉というもにについて、ちゃんと論じてきたことがなかったというのは言いすぎでしょうか?拒絶反応に近いような様相で語られる名誉か、もしくは時代の変化には無頓着な旧来型の名誉かのいづれにしかないところに、不幸があるのではないのでしょうか。
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