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中沢けいコラム「豆の葉」
   
 

タイ米に感動

2005年08月02日(火)

 タイの香米というお米を炊いてみました。アルミの片手鍋で炊いたのだけれども、日本のお米よりも簡単にたけました。なにより驚いたのは、その名のおとりに香り。すごく香ばしいのです。8月の稲が稔り始めた頃の田んぼの中を歩いているみたいな良い香りがします。

 日本のお米のような粘りがないので、軽い感じがします。暑くて食欲が落ちている時には、この粘りのない軽い感じのお米はたいへんおいしいです。タイ米というと外米の代名詞みたいになっていて、まずいものと言えば外米という人もいるくらいですが、あれはタイ米がまずかったのではなくて、まずいタイ米を食べていたのですね。米の輸入が制限されていたせいか、今までは高級なタイ米は国内に入ってこなかったようです。

 稲の花が咲いて、実が付き始めた頃の田んぼの香ばしさは独特のものがあります。暑くても、ああ、お米ができ初めているなあと思うと楽しくなりました。これからどこか田舎にお出かけの皆さん、鼻をちょっと働かせてみて下さい。きっといい香りがします。

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