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中沢けいコラム「豆の葉」
   
 

ジンガロ公演

2005年04月14日(木)

 木場公園にテントを張っているジンガロ座の公演を見てきました。ジンガロ座見たさに本拠地のオーヴェルヴィリエに行きたいなと思っていたので、日本公演を見ることができてとてもラッキーでした。

 ジンガロ座は単なる馬のサーカス、曲馬団ではないと言われます。なぜなら、馬の曲乗りだけではないからです。主催者バルタバスは自在に馬を操り、馬に様々な歩調をとらせることができます。ふつうの曲乗りは、馬を走らせた上で、人が逆立ちをしたり、組体操のような仕草をしたりします。体操にあるあん馬や跳馬の動きもあります。それらは、走る馬の上で人が演技をしているのですが、バルタバスは馬に演技させます。馬場馬術が盛んなフランスならではのジンガロ座だと思いました。

 スローモーションと言ってもいような駆け足。右前足あるいは左前足だけを高く上げるすスペイン並足。並足での後方への移動(バック)斜めに足を交錯させながらの横移動。前足を固定したままの回転。後ろ足だけでリズムを取る動き。次から次へと見たこともない馬の歩様が登場しました。ぜひ馬場馬術に詳しい人の感想を聞きたいものだと思いました。

 しかも、それらの歩様を取らせるためにほとんど手綱を用いないのです。身体の重心の移動と鐙だけで指示を出しています。足まで隠れる衣装を着ていましたから、鐙が見えなかったのですが、ちらりと見えた鐙はこれまで見たこともない変わった鐙でした。日本の履き鐙のような感じで鐙で、西洋馬術の鐙ではありませんでした。
やっぱり、オーヴェルヴィリエに行きたくなってしまいました。

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