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中沢けいコラム「豆の葉」
   
 

おててで水草を食べるマナティ

2013年03月05日(火)

 美ら海水族館でマナティを見ました。美ら海水族館は7,8年ぶりになります。マナティはじっくりと見たのは今度が初めてでした。前日に沖縄県立博物館でマナティの骨格標本を見たのですが、ヒレのようみ見える部分にはちゃんと5本の指の骨があるのでした。指の骨の標本をみたせいか、水草を食べる仕草も、なんだか、いかにも手を使っているように見えました。

 沖縄の海域にいるのはマナティではなくジュゴンで、ジュゴンはマナティとはごく親しい種類の海の哺乳類だそうです。ジュゴンの頬の骨を使った装飾品は、たいへんな権威の象徴であったとか。子どもにお乳を与える時に抱きかかえるので、人間の女に見えるとか。ジュゴンを巡る伝説は枚挙にいとまがないようです。

 私を美ら海水族館へ誘ったのは、黒田先生でした。沖縄へ行ったらぜひ美ら海水族館へ行きたいとのご希望で、御一緒しました。前日は冬の雨の沖縄でしたが、美ら海水族館へ行った日は快晴。黒田先生と二人で、美ら海水族館の向側に見える伊江島の塔頭を眺め、海風に吹かれました。なかなか楽しいひと時でした。

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