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中沢けいコラム「豆の葉」
   
 

摩訶不思議すみれの砂糖漬け

2013年01月05日(土)

 デメルのすみれの砂糖漬け。摩訶不思議なお菓子です。甘い香りがします。以前、ビオラの花にあやまってお湯をかけたことがあります。蛇口の給湯になっていたのをうっかりして、そのまま如雨露に入れて、ビオラにかけたら、なんだか甘い匂いがふわりと広がり、気付いた時はもう遅しでした。でもお湯をかけるとこんなに良い匂いがするんだということを発見。それよりもずっと甘い匂いがするデメルのすみれの砂糖漬けです。

 お砂糖でころころに固まったすみれの花。一見、黒い塊ですが、良く見ると紫色。砕いて紅茶に入れると香りがすると教えてもらいました。が、試しに白湯を注いでみたところ、みるみるうちに鮮やかなブルーが御茶碗の底に広がりました。ちょっとケミカルな色。で、ぷつぷつと気泡が出て、最後には色褪せたすみれの花がお湯の表面へ浮かび上がりました。家じゅうで御茶碗の中を覗き込んで「へぇ」っと感心。

 なんにしても古いお菓子です。ちょっと気に入ってます。でも、「そうかなあ」とやや懐疑的な様子の子どもたちでした。

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