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東京を構成する小さな丘
2005年01月09日(日)
夏目漱石の小説を読んでいると崖下の家というのがたびたび出てきます。目白から早稲田あたりは神田川に沿うように高台と川岸の低地に別れています。
田中角栄邸がある目白は高台で、夏目坂を下ると早稲田ですが、今度、池袋から小石川を抜けて神田神保町まで歩いてみて、高台からだんだんと平地へと降りてゆく感じが実感できました。
東京は西北の方向が高台になっていて、なだからに海へと下って行く街です。お正月三が日は、晴れわたり、富士山まで見えましたが、そういう遠い山々の手前になだらかな岡があるという地形です。
30年前に東京に住むようになった時には、そういう土地の起伏が建物にすっかり隠れてしまっていたので、とりとめのない都市のように思えました。昔の小説を読んでいると、高低差の感覚があるのに驚くことが多かったのですが、実際、そういう景色を人が見ていたのでしょう。
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