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Pathfinderも
2008年10月10日(金)
Pathfinderはトメがうまれる直前にかった車で、日本でいえば「テラノ」である。最初のロングドライブは、トメを産みに病院へ夜中に走ったときだ。大きくて四角くてパワフルで飾りがなんにもなくて車高が高くて、あたしはあんまり好きじゃなかった。これでカリフォルニアの免許試験を受けて、落ちた。落ちるわけないだろーとみんなに言われた。Pathfinderが乗りにくかったせいだと思った。長い間うちの第一車だった。グランドキャニオンにもいったし、モニュメントバレーにもいったし、ザイオンにもいったし、セコイアにも、メキシコにもいった。ベイエリアで、カノコが、あたしの小型車(日本でいうとサニーかなんか)を大破させたあと(でもカノコはぴんぴんしていた)あたしがこっちでRAV4をかって、娘たちがPathy(という愛称がそのときついた)をベイエリアに持って行った。S子ととともに帰ってくるまで、何十回、ベイエリアとサンディエゴを往復したことか。こんないい車はないと夫はいってたのに、RAV4をかったらすっかりそれに溺れ、Pathyは見捨てられた。数年してMINIをかったら、夫はたちまちそれに溺れ、RAV4を見捨て、S子がRAV4をのりまわすようになった。ガタはとうにきてたけど、たんねんに直していた。年取った車を棄てるという考えに、だれもが、年取った人間を棄てる(つまり夫)ことを連想して、棄てようと、考えてこなかった。それがとうとう、修復は可能だが、お金がかかりすぎるガタが来て、きょう、どこかのチャリティー協会が来て、持って行くことになった。昨日洗ってやった。最後の日々は、あたしが犬たちといっしょに乗ってたのである。
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