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アトスが死んだ
2008年10月07日(火)
タケの弟犬のアトスが死んだ。10歳である。心臓のまわりに腫瘍ができて、癌ではなかったが、心臓を圧迫し、いずれ呼吸が出来なくなると診断されたための安楽死。アメリカの獣医は決断が早い。一般の日本人よりはかなり情に流されず冷静きわまりなく冷酷とさえ思われているあたしでさえ早すぎると思うほど早い。なんだか親戚の死にあったような心持ち。いつだったかスーパーの駐車場で、車に向かって歩いていたら「わん」と呼びかけられた。あたりを見回したら見覚えのあるDリン(飼い主)の車があった。中をのぞくとアトスがいて、むさくるしい顔をにこにこさせてしっぽをふっていたのである。体は姉のタケより大きくてたくましいのに、タケにいつもいじめられていた。うちに来ると、よろこんで飛びはねながら車から降りてくるくせに、タケがこわくて、中になかなか入れないのだった。タケのいないところでは、あたしらの膝に、小さい木ぎれをぽんとおいて、投げてくれと要求した。投げてやると、また持ってきて、そこで、投げてやるまで、大きな図体で、大きな顔で、ずっと口をあけて、木ぎれをみつめているのだった。バカだバカだとみんなで笑った。愛くるしかった。
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