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伊藤製作所「豆畑支所」
   
 

しめっている

2008年07月28日(月)

カリフォルニアというのに、なんだかへんに湿っている。でも雨はずっと降ってないから、土はからから。イギリスにいって、気づいたというか、諦観したというか、達観したことがひとつあった。それは、カリフォルニアではあたしはあたしの好きなような植物の繁茂はのぞめないということだ。このごろ前庭に出て、いろいろといじくっていた。家の中でミドリノオバサンやっていたときにはあんなに何もかもが繁茂したのに、今は、無残である。これはすなわち、ここは日本でもイギリスでもないからだ。ここに適応するのは、多肉植物とサボテンと、あと名も知らない、水やりしなくていい灌木類ばかりである。あたしは、名前を知ってるものをそだてたいとつねに思ってきたのだが、室内植物にかんしては、もうそれはアキラメタ、呪文と思い、神話に出てくる人名や神名と思えば、なんでも覚えられる。サトイモ科とツユクサ科がほとんどだし。しかし、外の植物は、名前をしってるもの、見知ってるものを植えたかった。知ってるもの、見知ってるものは、ここじゃ育たない。

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